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藍城 舞美
藍城 舞美
novelistID. 58207
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グレイ家の兄弟 Divine Form!

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 すると、驚くべきことが起こった。(ここで画面4分割)4人の周囲が強く光り、目を閉じて軽く両腕を開いて立っているフレディ、ブライアン、ロジャー、ジョンの着ている服がそれぞれ火、水、雷、土に包まれた。その2、3秒後、フレディは赤く細い布を粗く巻いたような露出の多いトップスと黒いベストのようなアーマーに黒の革パン、ブライアンは青い布を巻いたようなトップスと左腕をがっちり守っている黒ベスト風アーマーに黒の革パン、ロジャーは黄色い包帯を巻いたように所々肌の見える、軽くエロいトップスと黒の革パン、そしてジョンは茶色のトップスに両肩と左腕を守る黒いアーマーに黒の革パンといった服装に変わった。また、フレディは炎の翼、ブライアンは水の翼、ロジャーは雷の翼、ジョンは土の翼が背中に生えていた。

 G4は目を開くと、自分たちに起こった変化に驚いたが、すぐに強気な笑顔でうなずき合った。ガルーは突然の事態に動きを止めていたが、ようやく口を開いた。
「何ダ…ヤツラノ服装ガ変ワッタ…?イヤ、構ワネエ。俺ハヤツラヲ消ス!!」
 G4は2、3回軽くジャンプすると、低空に浮かんだ。
「今度は負けねえ!反撃だ!!」
「「「うおおお!!!」」」
 フレディの力強い声に弟たちも答え、低空を移動しながらガルーとの距離を詰めた。

 フレディの強力な右アッパーがガルーのあごにしっかり命中し、ブライアンのストレートなハイキックは分身ガルーの鼻っ柱にヒットし、ロジャーの華麗な2連続回転キックが2発とも決まり、ジョンのクロスチョップが分身ガルーの首元に大ダメージを与えた。ブライアンの相手のガルーは、地べたに倒れたままつぶやいた。
「コノホモ・サピエンスノ、ドコニソンナパワーガ…」

 G4全員が、ガルーからある程度距離を取った。そしてフレディが両手を挙げ、文字どおりの「火の鳥」を出現させた。
「その命、燃え尽きろ!!」
 グレイ家の長男は持ち前の美声で叫ぶと、火の鳥は自ら羽ばたきながら、ガルーに突進していった。
(…!!)
 火の鳥が見事にガルーの体を貫いた瞬間、その全身が炎上した。これにはさすがのガルーも自己再生できず、炎の中で崩れていった。

 ブライアンは両手を挙げ、水でできた白鳥のような鳥を出現させた。
「もはや命乞いしても無駄だ」
 グレイ家の次男がクールに言うと、水の鳥は自ら羽ばたきながら、分身ガルーに突進していった。水の鳥はガルーの体をぶち抜き、ガルーは苦しそうな声を上げながら崩れていった。

 ロジャーは強力なキックで分身ガルーを跳ね飛ばすと、両手を挙げ、雷でできた鳥を出現させた。
「この技から逃げれるもんなら、逃げてみな!」
 グレイ家の三男が威勢良く言うと、雷の鳥は自ら羽ばたき、ガルーの周りを1周してその頭上まで飛ぶと、そこから急降下した。非常に強力な雷撃を脳天に受けたガルーの体は瞬時に黒焦げになり、そのままボロボロと崩れた。

 ジョンは両手を前に出すと、大量の土が出現し、ダチョウのような鳥の形になった。
「今謝っても、もう遅い!」
 グレイ家の四男が啖呵を切ると、土の鳥が3回地面を蹴った。力が十分にたまった土の鳥は、目にもとまらぬスピードでガルーに突進していった。土の鳥がぶつかった衝撃でガルーの体は宙に舞い上がり、その直後に地面に激突して爆発した。


 こうして、G4は今回のガルーを完全に倒した。しかし、元の服装に戻った彼らはエネルギーを大量消費したため、ばたりと倒れ込んだ。
「はぁ、これ、パワーの消費半端ない」
「フルパワーで戦った反動ってやつか…」
「もう立つ気力すらねえ…」
「今すぐエネルギーチャージしたい」

 そんなG4を、離れた所から険しい目つきで見つめる一人の女が居た。
「やつらね、ガルー族の『活動』の邪魔をする者たちは」

 この女は、いったい何者なのだろうか。