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吉葉ひろし
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米粒
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冬の海を見て
しずかな
人影も無い海辺に
コーラーの缶が一つ砂に半分隠れている
夏の思い出のように見える
波打ち際を歩いてみれば
冷たいしぶきが寒さを運ぶ
このまま歩いていたい
あなたと歩いているようなのだから
何も遮らない視界が
あなたを見せてくれるようだから
このままどこまでも
歩いて行けばあなたに逢える気がする
温かなあなたの心に
逢えるような気がする
作品名:
米粒
作家名:
吉葉ひろし