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不老不死ロリの国 第四部分

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「今度はプールだよん。オニイチャンへのサービス回だよん。ポロリもあるよん。」

分校内にあるプールに移動し、すでに三人幼女は水着に着替えている。
「うほーっ!」
さっきまでの深刻さをぶっ飛ばして、歓喜に震える昆太。三人幼女はTシャツで水着を隠しているのだが、昆太はテンションアゲアゲである。ちなみに昆太はブーメランブルマのままである。プールでなら、水着と見ても問題ないのかもしれない。
「お約束通りなら、Tシャツの下は、ひらがな手書きネームゼッケン付きの、幼女スク水なハズ。夢にまで見た光景が今ここに。やっぱり俺はロリ王になる!」
「お兄ちゃん、あんまりはしゃがないでよ。」
「すごく恥ずかしいんだから。見るだけなんだから、減るもんじゃなし。こんなお安いサービスはないぞ。」
「安さは尊重しますが、ワタクチたちへの見返りなさげでちゅわ。ただの水着晒しはもったいないでちゅわ。で、でもお兄様がどうしても見たいっておっしゃるなら、有料で水着姿をみてもらいまちゅわ。さ、三割引きが限界でちゅけど。」
無形非文化財に定価があるのか疑問ではある。
「Qもこんな疑似破廉恥プレイは望まないぢゃん。もう校舎に帰ってやるぢゃん。」
木憂華はもじもじながら、Tシャツの裾を下に引っ張っている。
「おっ。これは幼女の水着への恥じらいか。萌ネ、萌ネ、萌ネ~!」
 まだ誰も水着になってもいないのに、すでに萌えテンションを上げている昆太。
 プール自体は幼児用ではなく、しっかりとした50メートルである。
 飛び込み台の前に四人の幼女が並んだ。昆太はプールサイドに立っている。
「まずはオニイチャンへの大サービスだよん。全員一斉に水着お披露目だよん。」
『『『シーン。もじもじ。』』』
 木憂華の恥らいモードが伝染したのか、三人幼女はTシャツ姿をキープしている。
「これはもえのチャンス到来だよん。これでオニイチャンを独り占めだよん。じゃーん。」
 ツンツン髪を左右に二本立てた萌絵は、Tシャツを盛大にプールに投げ込んだ。
完全つるぺたのスクール水着が大公開された。真ん中に『もえ』と幼女文字で書かれている。
「こ、これはお約束通りだ!子供用プールの盗撮ビデオでなく、ド真ん前で見る機会はめったにないぞ。萌ネ、もね。もう寝よう。」
「オニイチャン。いったいどうしたのだよん。もえの姿態に萌え過ぎて、お腹でもこわしたのかなだよん?」
 萌絵は、慌ててプールサイドで横たわった昆太のところに駆け寄った。
「やっぱり市長は何かが違うんだ。こんな至近距離で水着幼女を見たら、ボクは半狂乱になってもおかしくないのに。」
「く、悔しい。屈辱だよん。もう頭に来ただよん。こうしてくれる!」
 萌絵は昆太ではなく、三人幼女のTシャツを次々と剥ぎ取った。
 箱子はヒョウ柄のビキニ。腰の部分が紐でかなり野性的である。
 吝奈は金色が眩しいビキニで、フリフリのスカートが幼女らしさを演出している。
 木憂華は深紅のビキニであるが、露出の羞恥心を緩和するためか、パレオを着用している。それでも恥ずかしいのか、木憂華はブルブルと震えている木憂華。他のふたりから離れて、昆太とは反対のプールサイドにシフトしている。
「これぞ、ボクが求めていた幼女集合水着シーン。とりあえずRECっと。」
 スマホで動画撮影を開始した昆太。今はこういう画像を所持しただけで刑法に違反するので、要注意である。
 さすがに一人離れた木憂華のことが気になり、昆太は木憂華のそばに向かった。
「まさかと思うが、プールに人見知りしているのか。」
「プールにも人見知りしてるのは事実ぢゃん。プールは特に喋らないから。」
「そんなことは当たり前だろう。」
「でもそれだけじゃないぢゃん。」
「すると、泳げないということか。おこちゃま博士だからな。ははは。かわいいなあ。」
「違うぢゃん。このフツーのプールではぜったいあり得ない、このもうもうとして湯気はいったいなんだぢゃん!」
プールからは湯気どころか、ピカピカ頭の坊主のような泡があちこちで噴いていた。
「熱湯プールなんて聞いてないぢゃん。震えているのは、寒いの反対だからぢゃん!」
「市長。まさか、ここで泳ぐとか言うんじゃないだろうな。即死必至だぞ。」
「泳ぎはないよん。でも死ぬことを研究するんだから、そのままドボンとやるのも実地検証になるよん。」
「取りあえず泳ぎがないということは、お決まりの島でも作って、相撲を取らせて、落ちたら負けとかやるのかな。相撲のコスチュームはかっこいいからな。じゅる。」
「ピーッ!それはNGワードだよん。」
「水着にマワシでもかな?」
「それはビミョーだよん。ヨコヅナ審議会に諮らないと、ってそんなことじゃないだよん。島相撲ではないよん。始めればすぐにわかるよん。今回は個人戦いだよん。ほら、みんなプールに飛び込むんだよん。ほい、ほい、ほい。」
萌絵は幼女らしからぬ素早い動きで移動し、三人幼女をプールに突き落とした。木憂華は少し離れていたが、そんなことは無関係の超迅速な処理であった。
「「「うぎゃー。熱い、超熱い!」」」
暴れる三人幼女の悲鳴がプールの壁を壊さんばかりに響き渡る。
「ひ、ひどい。まさに阿鼻叫喚だ。この中にボクも入らないといけないのか?」
「オニイチャンは大丈夫だよ。オニイチャンに自殺願望がなければだよん?」
「自殺願望?それはない、ないよなあ、あ・は・は・は・。」
「オニイチャン、ひょっとしたら、どこかにひょっとこ?」
「意味不明かつ意味深な物言いはやめてくださる?」
「オニイチャン。急に話し方を変えるとが、ぐっと疑惑の根を引き寄せたよん?」
本題に無関係な会話を展開する昆太たちの脇のプールでは、三人幼女がゆでダコのように変色しながら、武器を振り回している。いやそれだけでなく、バトルしている。
プールをよく見ると、いつの間にか、透明なアクリルのようなフタが全体を覆っており、真ん中に幼女がひとりだけ通り抜けられそうな丸い穴が開いている。その穴は少しずつ小さくなっているように見える。
「ぐあああ!熱い!あそこから出るのはあたしだよ!」
「いや、ワタクチでちゅわ。このままでは、お肌がヤケドして治療代がかかってもったいないでちゅわ。」
「Qが先ぢゃん。注射器の耐熱性に限界があるぢゃん。早く出ないとダメになるぢゃん。」
 三人幼女は我先に穴から出ようと先陣争いをしていた。
 この間も穴は小さくなっていき、現時点で通過可能性を保有するのは、ひとりだけとなった。格差社会では貧しい人に社会保障が手厚いのである。
「どっこいしょっと。いちばん動作が俊敏だったということぢゃん。いやそうに決まってるかもしれないぢゃん。」
 無事に生還した割には元気のない木憂華は、自分のフラットな部分を見つめていた。
難しい顔をしていた木憂華は、ちらりと萌絵の方を見た。そして、失地回復した中世スペインのカスティーリャのような表情になり、笑顔を復活させた。
一方、沸騰プールのふたりは、真っ赤になって、水面に浮いていた。
アクリルの蓋が自動で開いて、萌絵はふたりを回収した。