「美那子」 禁断 二話
美樹と秀一郎はクリスマスイヴに名古屋城が見えるホテルでバイキングディナーを楽しんでいた。
美那子はコンビニの店頭でクリスマスケーキをサンタクロースの衣装を着てバイト全員で大きな声を掛けながら販売していた。
午後九時になり販売が終了して帰ろうとすると、一人の男子から声を掛けられた。
「永田さん、直ぐに帰らないといけない?」
美那子はどうしたんだろうと思いながら返事をする。
「家には誰もいないから急いではいないけど何?」
「なら、ごはん食べに行こうよ。混んでいるかも知れないけどピザハウスへ」
「二人で?」
「さっき誘ったけどみんな帰るって言うから」
「そうなの。良いけど11時までには帰りたいから覚えておいて」
「解ったよ。じゃあ行こう」
美那子を誘ったのは秀一郎と同じ学年の大学生で、学部は違うが同じ大学の中田優斗という世間的にはスポーツマンタイプの好青年だ。
兄とは性格も体格も違う美那子の好みではなかったが、逆にそれが気楽に考えられたのだろう誘いに応じた。
ピザハウスは地下鉄の出入り口の傍にあった。混雑の峠は過ぎていて窓際の席に二人は座ることが出来た。
私服に着替えている美那子は長い髪を下ろして、うっすら化粧をしていた。しなくても十分きれいな顔がさらに大人っぽく映し出す。
「美那子ちゃんは彼がいるんだろう?可愛いもんな」
「ええ?いきなりそんなことを聞くなんて恥ずかしいわ」
「まだ高校一年だからいないか?」
「優斗さんこそカッコいいから彼女たくさんいるんでしょ?モテるって気がする」
「良く言われるけど、おれ工学部だからあまり時間がないんだよね。女子もいないし」
「私は女学園だから全く縁が無いの」
「そうか、そうだよな。これも何かの縁だよ。友達からでいいから時々会ってくれない?」
早速告白された美那子はやはりだと感じた。
「そうね、彼と言うんじゃなく男友達と言うなら考えてみるけど、たぶんそれ以上にはならないと思うけどいいの?」
「ボクのことがタイプじゃないと言う感じ?かな」
美那子はコンビニの店頭でクリスマスケーキをサンタクロースの衣装を着てバイト全員で大きな声を掛けながら販売していた。
午後九時になり販売が終了して帰ろうとすると、一人の男子から声を掛けられた。
「永田さん、直ぐに帰らないといけない?」
美那子はどうしたんだろうと思いながら返事をする。
「家には誰もいないから急いではいないけど何?」
「なら、ごはん食べに行こうよ。混んでいるかも知れないけどピザハウスへ」
「二人で?」
「さっき誘ったけどみんな帰るって言うから」
「そうなの。良いけど11時までには帰りたいから覚えておいて」
「解ったよ。じゃあ行こう」
美那子を誘ったのは秀一郎と同じ学年の大学生で、学部は違うが同じ大学の中田優斗という世間的にはスポーツマンタイプの好青年だ。
兄とは性格も体格も違う美那子の好みではなかったが、逆にそれが気楽に考えられたのだろう誘いに応じた。
ピザハウスは地下鉄の出入り口の傍にあった。混雑の峠は過ぎていて窓際の席に二人は座ることが出来た。
私服に着替えている美那子は長い髪を下ろして、うっすら化粧をしていた。しなくても十分きれいな顔がさらに大人っぽく映し出す。
「美那子ちゃんは彼がいるんだろう?可愛いもんな」
「ええ?いきなりそんなことを聞くなんて恥ずかしいわ」
「まだ高校一年だからいないか?」
「優斗さんこそカッコいいから彼女たくさんいるんでしょ?モテるって気がする」
「良く言われるけど、おれ工学部だからあまり時間がないんだよね。女子もいないし」
「私は女学園だから全く縁が無いの」
「そうか、そうだよな。これも何かの縁だよ。友達からでいいから時々会ってくれない?」
早速告白された美那子はやはりだと感じた。
「そうね、彼と言うんじゃなく男友達と言うなら考えてみるけど、たぶんそれ以上にはならないと思うけどいいの?」
「ボクのことがタイプじゃないと言う感じ?かな」
作品名:「美那子」 禁断 二話 作家名:てっしゅう