夏とテストと天才と【青空学園project-第参弾-】
机の上でバイブ音がしている
誰からかメールが着たらしい
亨が勉強の手を止めて中を開くと
博人だった
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from:博人
sub:明日
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先輩からの伝言・ω・
明日急に部活することになったらしい
絶対来いだとさ
←END
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明日…か
どうせ暇だし参加しようかな
了解のメールを返信し
明日のために今日は寝ることにした
今日は朝からいい天気だ
何時もの部活どおり午前中からあると思っていたのに
なぜか16時から
少し不思議に思いながら登校してきた
まだ建って数年のこの校舎のグランドは人工芝で出来ている
夏になると陽炎が見え
迂闊に裸足で歩くと足の裏は爛れる
今日は30度を越える真夏日
何時もならバレー部の練習をやっている時間で
クラスメイトの青木とかがいる時間帯だが
今は合宿中で代わりに野球部が練習していた
その奥ではテニス部がコートでラリーをしている
校舎に入るとその喧騒が急に消えた
誰もいない静かな校舎の中
俺の足音だけが響く
作品名:夏とテストと天才と【青空学園project-第参弾-】 作家名:魚と猫