「美那子」 発覚 一話
「うん、居ないといえばいなかったし、居ても心の中で思っていただけで口には出来なかった」
「そうなんだ。好みのタイプってどんな人?美那子ちゃんだって言わないでよ」
「何を言うんだ!妹だよ。外見の好みってないよ。どちらかと言えば静かな人が好き」
「私は静かじゃないけど好きな人の前ではあまり話せないの。女はたいていそうなる人が多いけど、本当はいろいろと話はしたいって思う」
「じゃあ、色々と話をしてよ」
「うん、良いよ。でもね、今はイヤ。お母さんが帰って来るまであまり時間がないから秀一郎さんが考えていることと同じことになりたいの」
「ええ?おれが考えていることと同じ・・・」
心の中を覗かれたような気分にドキッとした。美幸はそういう事にきっと慣れているのだろうと秀一郎は見た。
「美那子ちゃんのことは妹よね?」
「もちろんだよ」
「だったらこんなことはしないでしょ」
美幸は身体を寄せると唇を重ねた。そのあっという間のことに秀一郎は硬直していた。
ベッドへ誘うように手を引くと立ち上がった秀一郎の身体に抱きつく。
「初めて見たときからあなたのことが好きになった。本当よ。美幸のことも好きになって、お願い」
「美幸さん・・・急に言われても困るよ」
「困らないで、もうこんなになっているじゃない」
美幸は抱きついて背中に回している右手を下げて秀一郎の股間へそっと当てた。
そこには真上を向いた最大限の男性が確認できた。
しゃがんで美幸はファスナーを下ろして穿いているズボンとトランクスを膝まで下ろした。
何も抵抗できないで突っ立っている秀一郎は恥ずかしさと欲望で頭の中が一杯になっている。
「思っていた通り秀一郎さんってすごいわ。こんなのが中に来たらすぐにイキそう」
卑猥な言葉を言う美幸に完全にリードされていた。
初めて受ける刺激に脈を打つようにビクンビクンと動くものを見て少し美幸は笑った。
自分も脱ぎ始めて裸を見せると更に上を向くようになった秀一郎自身はもう発射寸前状態であった。
美那子の裸を想像しながら右手を動かしている時とは全然違う興奮が体を包んでいる。
やがて口に咥えられると我慢が出来なくなった。
「美幸さん!・・・ア、出る・・・」
腰を突き出すようにして美幸の喉の奥に激しく射精した。
暫く舐めて顔を離すと秀一郎の出したものを自分の手のひらに出して見せた。
作品名:「美那子」 発覚 一話 作家名:てっしゅう