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澁谷 孝保
澁谷 孝保
novelistID. 63967
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ホワイトロード

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                   ホワイトロード

                  作 渋谷 孝保

 私の名前は、咲田 香 家族は、夫の純也 そして娘の留美の三人の家族で
暮らしている、夫は、三年前に独立開業をして会社を立ち上げていたのだが
経営は、苦しく私たち家族の生活まで影響も出ていたため私も働くことにした
派遣会社に登録をし今は、普通の会社のデスクワークをしているのだった、

 そして、仕事もひと段落となり上司に本日の仕事の報告をし帰宅をしようと
していたのだった、
「課長、本日は、お先に失礼します」
「そうかい、ご苦労様、咲田さん、あなたそろそろ我が社の正社員になること
 も考えないかい?」
そんなことを話されていたが、その話を聞いていた同僚の女性正社員にこう
言われていた、
「咲田さん、課長の正社員誘いは、気をつけな、そうやって近づくことを
 する上司だから、前にも何人もいたのよ、しかもみんな人妻の派遣社員
 を狙ってね、関係を持とうとするの、でも正社員にするもりなんてない
 から、そして関係がバレそうだと派遣切りするからさ」
「そうなの、でも私は、夫の会社が軌道に乗ればここをやめて夫の会社を
 手伝うつもりだからさ、気にしないでいいわよ、」
「そう言う派遣の女の人を沢山と見てきたわ、みんな旦那さんが会社や
 お店をやっているとか、でもみんな上手くいかず課長の派遣狙いの的に
 されていった、正社員にしてくださいてね、」
 「でもそれなら訴えられないの?セクハラだし、?」
「そこがあの課長の上手いところなの、相手の女性も不倫をしたことになる
 だから表ざたで訴えたり出来ないのよ、ずるいのよ、」
「なるほどね、ご助言ありがとう、気をつけることにする、さて娘のことを
 迎えに行かないと、保育園、そして夕飯の買い出し、まだ忙しい」

 そして帰宅への帰路となり鉄道に乗っていた、比較的に空いていて座席へ
と座りそして列車の窓を眺め、都市再開発の街並みを見ていたのだった、

 そして駅へとつくとなぜか娘の留美の声がした、「ママ」と、、
そして夫の純也もいた、
「ママ、パパが迎えに来てくれたの、それでね、一緒にママのことを
 お迎えしようと駅まで来たのよ」
「お帰り香、お仕事お疲れ様でした」
 いつもとは、違うことで少し驚く香、そして純也に尋ねることにした、
「どうしたの?あなた?いつもは、夜遅いのに?営業で深夜までお得意様の
 接待とかで、酔っ払いで帰って来るあなたがさ?」
そして、純也は、笑顔になりこう応えたのだった、
「大きな取引が成立した、やったよ、香、ここら鉄道沿線の再開発が進み
 狙っていたビル管理センサーの受注が決まったよ、約50億ともなる契約
 だよ、その会社まだまだ建設を促進している、来年には、倍の契約までも
 約束を取り付けた、俺の仲介業がようやくと起動したよ、やったよ、香」
そして香も喜んだ、笑顔になり応えたのだった、
「やったね、あなた、この仕事は、100の営業をしてやっと一つの契約で
 そして利益は、ほんのわずかで、毎日毎日その繰り返しだったのに」
「ああ、でもその努力が身を結んだのか、やはりあの小さなメーカーの製品
 に賭けて正解だった、これで会社も大きく出来る、第一都市開発地区まで
 営業も広げられる、だから今夜は、祝杯をしよう、銀行も大口融資を約束
 もしてくれた、製品開発会社も生産アップも約束もしてくれた、だからさ」
「なら行こう、私たちこの街に来て立ち食いソバとか安いものばかりだったし
 私もそれなら贅沢したい、行こう、私前から行きたかったレストランがある
 のよ、あのね、駅からちょっと歩いたところなのよ」
モバイル端末を取り出し、そのレストランを説明した香だった、
 そして家族三人で笑顔で街並みを歩く幸せそうな家族の光景となったのだ、

 そして、レストランに入り、笑顔いっぱいの三人、好きなものを選びそして
会話を楽しんでいたのだが純也のモバイルにメールが入り、今すぐ会いたいと
の急な連絡だった、相手は、かつて純也と共に働いてた同僚だったのだった、
 夫、純也の前の仕事は、バイクのライダーだった、しかしレーサーでは、なく
ホワイトロードと言われる場所で、私は、そのホワイトロードのことは、よくは
理解していなかった、ある特殊空間とだけ夫からは、聞いては、いたのだが?、
そこの防衛部隊のバイク警備をしていたとだけ、聞いては、いたのだった、
私と純也は、お互いバイクが好きだったことから知り合った仲でもあったのだ、
その時は、もうこの仕事を辞めてもいた、その時は、もう実業も始めていた、
そして私が妊娠をして結婚をすることにもなったのだった、、

 そして、こちらでは、かつての同僚、秋庭 徹と純也が話をしていたのだった
「もう一度、ホワイトロードで働かないか?今なら契約で年三億を出してもいい
 やっとホワイトロードの運営を任されることになれた、だから咲田?君が必要
 なんだよ、事業は、上手くいっていないと噂にも聞いている、もう、そろそろ
 あのころホワイトロードで稼いだ金も底をついているんじゃないか?」
「秋庭、その誘い受けたいところだが、今日になって大口契約が舞い込んだのさ
 俺も考えていた、ホワイトロードの復帰も、かなり借金もしていたしな、それ
 に生活費は、ほとんど妻の稼ぎでここ一年は、成り立っていた、でもその必要
 もなくなった、悪いな秋庭、君の誘いを断ることになり」
そして秋庭は、一瞬下を見て、純也を見つめこう言った
「そうだったか、なら忘れてくれ、また一緒にやれたらとこちらが勝手に考えて
 いただけだ、あのころが懐かしくてな、すまなかった咲田」
「秋庭?ご出世ついでだ、名刺だけくれよ、同僚がホワイトロードの運営会社の
 CEOになったのうれしい限りだ、おめでとう秋庭」
 そして秋庭は、少し微笑んで名刺を渡した、ホワイトロード運営会社CEOと
しての名刺を純也に渡したのだった、

 そして、妻と娘の待つ座席へと戻った純也、
「あなた?何の話だったの?」
「ああ、いいんだ、いい話でもあるが、もういいんだ、ホワイトロードは、とても
 危険な場所でもある、何度も命がけもしたこともある、香と留美がいる今では、
 この仕事の選択は、軍隊に入るより危険だ、消防士よりも警察官よりもなだから
 いいんだ、やればそれは、金には、なる、それなりにライダーとしてやる自信も 
 あるけどさ、それに自分で会社やりたかったから、それもあるしさ」
 そして香は、応えた
「あなたが納得する仕事をすればいいのよ、私は、今の仕事のことしか聞いてない
 し、とても夢のある人だと思ったし、それで結婚も決めたんだし」
「ありがとう香、でももう苦労は、させないよ、これでも先見の明には、自信が
 あった、この仲介業は、俺にしか出来ないと考えてもいた、そしてようやくと
 実ってくれた、だからしばらくしたら今の仕事を辞めてくれるか」
「いいわよ、手伝うわ、そのつもりだったし、」
 そして、夜は、更けていき、三人の家族は、幸せとなる一歩目を確かめるかの
作品名:ホワイトロード 作家名:澁谷 孝保