機械人形アリス零式
〈鉤爪〉がシュヴァイツの手を離れ飛びかかって来たのだ!
アリスの胴が喰い千切られ、無惨にも下半身が地面に落下していった。
片腕を失い、上半身だけどなったアリスを見てシュヴァイツは目を伏せた。
「僕も重傷……だけど……それもやり過ぎだよ……」
彼もレーザーを受けて重傷だった。緩やかに地面にへ落下していく。
アリスの視界にノイズが入りはじめた。
すぐに機能も停止する。
アリスは瞳を見開いたまま、その活動を停止させた。
先に落ちたシュヴァイツよりも早く、アリスは落下していった。
作品名:機械人形アリス零式 作家名:秋月あきら(秋月瑛)