水難事故に対する水泳と、地震に対する……
5.クール性 …… やはり、憧れの対象となるカッコよさも大事です。先の、「台車を揺する」では到底無理な話ですが(苦笑)、ともあれ(機械または人力によって震動する)舞台、ユニフォーム、用具やプレーのありさま等々スタイリッシュにできれば、そもそも極限状況をテーマにしているだけに、魅力的なものに仕上げられる可能性がありそうです。
6.経済性 …… 「サッカーは、ボールひとつあればできるから人気が出た」と聞いています。普通の学校やスポーツクラブでやれる、それもさまざまな国のそれらでやれるべきだと思えば、なるべく安上がりなものが望ましいです。しかし、もしかすれば、これが最も難しい条件なのかもしれません。
改めて言って、具体的にどうすべきかは目下判りません。
しかし、上手く実現した暁には、スポーツ用品産業にも、メディア産業にもビジネスの良い素材にできることでしょう。
■ 最後に
地震が多い国は、皆さんご存じのとおり、日本だけではありません。さまざまな国々から、悲痛なニュースが届きます。
そして、そういう国々にとっては、これらの自助活動 ~ フィットネス ~ スポーツは、一定の意義があるのではないでしょうか。名選手による名プレーは、それを見る人たちに、「ああ、こんな状況でも、ヒトはここまで身体能力を発揮できるのか!」という、勇気と感動を与えてくれそうではないでしょうか。
その時に、地震が多い国々に住む人たちは、そこで生きていく希望を増すことができます。
ここまで書いてきたことは、神経質な人間による、病的な、珍奇な空想かもしれないとも思います。
が、しかし、もしかすれば、切実な必要性を感じ取って実現まで持っていってくれる、誰かしらの後継者もいるのかもしれません。
日本を含む地震の多い国々が、強く明るい人たちによって先々まで住まわれ、栄えることを願いながら、この拙い文章を、あえてさらしておきたいと思います。
【完】
作品名:水難事故に対する水泳と、地震に対する…… 作家名:Dewdrop