小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

大丈夫だよねぇ

INDEX|1ページ/5ページ|

次のページ
 
「─ どうやって手を繋ごうか」

 衣替えの手を、私は止めた。

「もう、大丈夫だよねぇ」

 じっと手の平を見る。

 直衛とデートをする様になったのは、夏の初め頃。

 暑さと緊張と、手汗をかいているのを知られるのが恥ずかしくて、ずっと手を繋げなかった。

 本当は、物凄く繋ぎたかったのに。

 でも、付き合い始めて もう半年なので、さすがに緊張はしなくなった。

 季節は秋だから、手汗をかく程、暑くもない。

 だから 今だ。

 冬になる前に繋がないと。

 手袋をして繋いでも ちっとも嬉しくないし、寒いからとポケットに手を突っ込まれたら、そもそも繋げない。

「善は急げ だよね!」

 何とかして、次のデートで、手を繋がないと。

 そのためには、どうしたら良いか。

 部屋中に広げた服もそのままに、私は考え始めた。。。

作品名:大丈夫だよねぇ 作家名:紀之介