不老不死ロリの国 第二部分
三人幼女は固唾を呑んで、朝田教師の次なる昆太への仕打ちを待っていた。
「ダメだ、これは!」
「ほれほれ。儂の能力、秘密を食うという飽食小説じゃ。エロいことをすると発現するんじゃ。本来他人には見えないんじゃか、予想できない秘密が隠されておるかもしれんので、気合いを入れてゆっくりやるぞい。うえ~い!」
自分の顔の前で、ゆらゆらする奇妙な手付きでハートを作り、それを昆太のブーメランブルマに当てた。
「うひょー!」
昆太はあられもない声を出して、目を白黒させている。
「これがゾウさんパワー、いや伝説の『光巌(こうがん)』か!」
昆太の体から大いなる光が発せられて、朝田教師以下、全員の視界が失われた。
「おおお~。入ってくるぞ、入ってくるぞ~。男子じゃなくて兄者の秘密~!」
口を大きく開けて、雄叫びを上げ続ける朝田。
『ズンズンズン。』
「光巌の力がこれほどとは!」
バブル期の株価のように急成長するカくなる朝田。その大きさはすでに幼女ではなく、モデル級となった。顔つきも女豹のようになり、もはや幼女ではなく、妖女カテゴリーに進化した。
「これが真の姿じゃ!ボン、キュ、ボンじゃ。これで異世界の男子を手込めにできるぞ。ワハハハ。」
「スゴい。幼女が妖女、美魔女に変身したぞ。中身は幼女のままだとすると、これは新種幼女のバースデーではないか!カテゴリーキラーとはこのことか!」
自分よりも背が高くなった朝田教師を前にひざまずく昆太。
「ちょっと待て。中身が幼女だと?こいつの中の人は小学万年生、もとい百万年小学生ではないか。つまり激烈年齢な小学生。それは幼女という定義には完全否定はできないにしても、かなりグレーだぞ。ロリ王としては幼女の裾野は広く持たねばならない。しかし、中身不確定幼女のスーパーモデルを愛でるのは、ロリ王のプライドが許さん!」
昆太は朝田のスーパーモデル化容認という迷いを断った。
すると、スーパーモデル朝田教師は敗残兵のように、急速にしぼんで幼女に戻った。
「あ~あ。残念じゃのう。百万年待ったというのに。」
一気に意気消沈した朝田教師。
「仕方ないのう。それじゃ、男子の秘密の内容とやらを検索するとするか。」
両手を胸の前で合わせて、目を瞑った朝田教師。数秒後。
「うおおお~。脳に、大脳に情報の津波が押し寄せる~!」
朝田教師は狂ったように体を捻り、頭を抱え込んだ。
「おぞましい!こんなカオスエロな秘密、見たことない。早く、こやつのブーメランブルマを脱がすんじゃ。こやつはこの世界に置いてはいかん。早く戻すべきじゃ!」
「「「えええ?そんなことできない!恥ずかしい!」」」
三人幼女は朝田教師のセクハラ暴言に一斉拒否反応。
「ダメじゃ。放置はならぬ。すぐに脱がせ。できたならこの学期のテスト成績は10点アップじゃ。」
「「「エサがショボい!」」」
三人幼女は同時ツッコミした。
「でもそれって、おいしいかも?」
三人幼女は思い直して、昆太に近寄った。
「こ、こわいよ!いくらお兄ちゃんが相手でも、場所はアソコだよ。ゾウさんが隠れてるんだよ。」
「ナニをおっしゃいまちゅの。お兄様を封印するんじゃなくて、ゾウさんから解放するのかもしれまちぇんわ。ゾウさん見たいのは、動物園に行きたいのと同義語でちゅわ。ああ、ゾウさんなら、立派な牙が両脇にあるハズでちゅわ。」
吝奈の動物的本能が解放されつつある。
「そうぢゃん。ゾウさんには、場合によって血液が充満することがあるって、最近読んだ書物に載ってたぢゃん。それを確かめることが科学の進歩に繋がるぢゃん。」
木憂華の科学探求心が、保健体育分野に軌道修正されつつある。
「や、やめてくれ~。いくら幼女でもこんなプレイをボクは望んでないぞ!」
「「「いやもいやも好きのうち。せぇ~の!」」」
三人幼女は力を合わせて、ブーメランブルマに手をかけた。
『ピカチウウ!』
強烈な光に三人幼女は吹き飛ばされた。ブーメランブルマは事も無げに、昆太の下半身に収まったままであった。
「どうやら秘密を奪った結果、兄者のブーメランブルマの防御力は最強になっていたようじゃのう。こうなったら仕方ない。兄者の望み通り、都市へ行け!儂の魔力も兄者の力で増強されたようじゃ。都市まで飛ばしてやるぞい。兄者よ。儂に顔を貸せ。」
「いったい何をするんだ?もうセクハラはゴメンだぞ。」
「心配するな。イタくしないわ。すぐに済む。そっちの三人は兄者の背中に触っていろ。」
言われた通りに三人幼女は昆太の背中に手を当てた。
「こんな隊列でいいのか?」
「そうじゃ。では幼女飛行魔法を使うぞい。ペロリ。」
朝田教師は昆太の頬を舐めた。その瞬間、四人は職員室から姿を消した。
「これまでは、ひとりしか飛ばせなかったが、四人もできるようになった。昆太は魔法力の源、魔湧水なのかもしれんわ。しかし、疲れたわ。今日の授業はなしじゃ。生徒もおらんし。」
朝田教師は再び机平面に涎糊付けされた。
作品名:不老不死ロリの国 第二部分 作家名:木mori