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ワタリドリ
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novelistID. 54908
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それでも太陽は赤く染まる!第22回「陽のあたる場所!」

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いきなりクイズのような質問が書いてあって「信じてるわけじゃないけど嫌いでもなくて、ついやっちゃうんだよね。こういうの!(-_-)」とひとしは心でつぶやきながら、試し程度に質問に目を追っていった。窓からのお日さまの光りの反射具合がちょうど開いたページの上をおおうように当たってまぶしかった。

問1
ズバリ!近々、ついてない事が多い!

ひとし
「(うん、多いね!昨日、今日は特に鬱になりかけレベルだよ!)」

問2
ひとのうわさがとても気になるほうだ!

ひとし
「(まあ、気になるかな!こそこそと言われる方はあんまり好きじゃないけど!(-_-))」

問3
今の自分の性格をなおしたいと思う事がある!

ひとし
「(う~ん、確かに結構根暗の所があるし、人からもよく言われるし、なおしたいといっちゃなおしたいかな!美咲みたいにおしゃべりになるのは勘弁だけど!)」

問4
一日に鏡を一回くらいしかみない!

ひとし
「うん、それくらいしか見てないな!お姉ちゃんはわりとおしゃれにこだわるからどうかわかんないけど!(-_-))」

問5
まんがより読み物の方が好き!

ひとし
「(これは、どっちだろう、最近小説もあまり見てなかったし、どっちかと言うとまんがのほうが字も少ないし楽だから、やっぱ好きと聞かれたらまんがかな!)」

問6
しあわせをしみじみと感じるほうだ!

ひとし
「(・・・!そりゃ今まで何年も生きてきたなかだと感じる事もたびたびあったよ!もっと最近か昔なのかわかりやすく聞いてほしいよ!・・・まあ、いちおう感じるで・・・。(#-_-))」

ひとしは、立ち読みで途中で足が疲れそうになってもしゃがんだり屈伸したりしながら着々と質問の問いを進めていった。

問7
空をとぶのとテレポーション(瞬間移動!)どっちの力がほしい!

ひとし
「(なんだ、この質問は!もし叶うならどっちの能力もほしいけど・・・。今の僕だとけっこう疲れてるからな。精神的に。穏やかなやすらぎがほしい感じがするからたぶん空を飛ぶほうの力かな!何も考えずにしばらくずっと、浮かんでいたい!)」

問8
ひとに言えない秘密が3つ以上ある!

ひとし
「(これは、う~ん!生きてれば言えない事なんて沢山出てくるんじゃないかな・・・!すぐに浮かんで来ないけど僕だって探せばいっぱいあると思う!)」

問9
ひとの話しをよく聞いていないと言われる!

ひとし
「(ああ、いやな事思い出すな~!お母さんにもクラスのみんなや先生にも何気によく言われたっけ~生きた化石とかしかばねとか!ひどいよね~!(+_+))」

問10
今欲しいのは、彼氏、彼女だ!

ひとし
「(いきなり突発的なしつもんだなあ~。\(◎o◎)/!友達もいないのにいきなり彼女とか、うん?なんでさやかの顔が一瞬浮かんだんだ!まずは友達だよ!欲しいと言えば!あっ、でもいいえの方がまずは友達から、になってた。ホッ!(-_-)」

問11
きらいな友達とは付き合わない!

ひとし
「(これがラストか!まあただでさえ人と付き合うのは神経使うし、きらいな相手だったらなおさら面倒だって感じるかな!さっきの梶谷先輩みたいなのは別次元の人間みたいな感じがしたし。でもあの人は友達でもないし質問とは関係ないか!)」

ひとり納得しながらも回答に進むひとし。

(で、結局の所、僕の愛情度はどうなんだ!(-_-)やってて結構愛情に飢えてる感じがしたから結構強烈な答えかもしんない・・・。なんか見るの怖いな!)なんだかんだ言いながらもひとしは結果表の載ってるページにほんの少しだけわくわくげにめくり、目をやる!

全体ではいの①の数が8つ以上だったあなた。

あなたに必要なのは、どうやら愛情よりも友情のようです。自分の事ばかり考えて友達をそまつにしていない!他人の行動にけちをつける前にまず自分の行動をもういちどしっかりと見つめ直してみましょう!

ひとし、一瞬言葉を失ったように・・・

ひとし
「(・・・!な、なんだか、意外とシンプルで現実的な答えだったな!なんか予想よりも別の意味でショックっていうか確かにそういうとこあったかもだけど、やっぱ失礼でしょこの言い方は・・・!もう帰ろ!(#-_-)」

ひとしは不快な気分になりかけたのか少し動揺しながら雑誌を閉じて本棚に戻そうとした、がその時もう一段したのリサイクル本に生き方、暮らし方と言うシンプルな別のタイトルの実用書に吸い寄せられるように目が行った。

時計の針がすでに3時近くになっていたが・・・。うらない雑誌ついでにと浮かない顔で何気に手に取るひとし!開いてページをめくると、福タイトルに「あなたの生き方、まちがっていませんか!」といかにも心に突き刺さりそうな言葉が!

やりきれなくなりため息をもらし速攻閉じようとしたひとしだったが最初の目次の1行に、

「これからの社会や暮らしは個性と精神が大切にされる心の時代です!」と目にとびこんできて、う~ん!と眉間に少し迷って考えたすえ、無意識に習字カバンの手提げにそっと投げ込んでいた!