小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

「美那子」 秘密 二話

INDEX|1ページ/2ページ|

次のページ
 
母親の美樹は考えていた。
それはあの日の事だった。
夫が海外へ赴任すると決まった時、双方の両親で話し合って単身を選択した。
最大の理由は先進国ではないという事が子育てに悪影響が出るとの判断になっていた。

三歳になっていた秀一郎を残して夫の彰は一人海外へ旅立った。
残された美樹は子育てに追われるさなか、ママ友と食事会をしたり、趣味のサークル仲間と飲みに出掛けたりしていた。
その日は同窓会とあって話が盛り上がり、帰り時間も終電間際になり慌てて実家へ電話を入れて、直ぐにタクシーで帰ると伝えた。

たまたま同じ方向へ帰る仲間がいたので同乗することになり、二人は後部座席で寄り添うように座った。

「なあ、美樹、お前旦那と離れていて寂しくないのか?」

「旦那が?ないよ」

「ふ~ん、そういうものか。おれは独身だからよく解らないけど、普通は夫婦って離れていると寂しいって感じるものじゃないのか?」

「そうかもね。ねえ、どうして結婚しないの?」

「美樹に振られたからな。好きだったからショックが尾を引いているんだよ」

「まあ、そんなウソ言って。私は人妻よ。帰らないといけない女なの」

「ちょっとぐらいいいだろう?運転手さん、そこのところ右に入って」

「ええ~ダメよ、何言っているの」

美樹にはそれ以上強く拒むことが出来なかった。それはタクシーに乗って暖房が酔いを一層強くしていたからだ。
車は指示されるようにラブホテルへと入っていった。

ベッドに横たわっている美樹の服を脱がせる。

「ダメって言っているでしょ!何をするの!怒るわよ三枝君」

しかし、完全に酔いが回って体に力が入らない。
三枝の思う通りにされてゆく自分に諦めを感じ始めていた。秀一郎のことが気になったが実家の母が世話をしてくれているので心配はない。
体の力が抜け始めていた。同時に久しぶりの感触が下半身に蘇ってきた。

「美樹はやっぱり綺麗だ。最高の体しているよ」

「三枝君・・・ダメだってば・・・」