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吉葉ひろし
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夕日を見ている美穂と言う女
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冴子に電話をかけて、訊ねてみた。
「夕日が好きなのですか」
「はい。一日の嫌なことも辛いことも、汚れてしまった体でさえも、すべてを綺麗な思い出に帰してくれる感じがします」
高木は、別れの日に見た、彼女のシルエットを思い出した。
作品名:
夕日を見ている美穂と言う女
作家名:
吉葉ひろし