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てっしゅう
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novelistID. 29231
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新連載!「美那子」 始まり 一話

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「加瀬です。よろしくね」

中学1年とは言え、美那子は女の色気を感じさせていた。
それはシャワーの後という状況で一層引き立っていた。
このとき智之の心の中にあらぬ思いがよぎっていた。

「秀一郎、妹は可愛いなあ~幾つなんだ?」

「ええ?可愛いかあ~ 13歳だぞ、まだ。子供じゃないか」

「確かにな。子供でも可愛い奴は可愛い。お前は兄貴だからそういう目では見れないだろうけど、妹は美人になると思うぞ。お母さんに似ているんじゃないのか?」

「母さんに?」

「ハハハ~そんなこと聞いたらお母さん悲しむぞ」

「お前は冗談が過ぎるな」

「母子って似るって言うからな。まあそんなことはどうでもいいけど、これからどうする?ゲーセンにでも行くか?」

「母さんに妹が一人になるから家にいるようにって言われているんだよ。父さんと一緒に出掛けていて多分8時ごろに帰ってくると言ってた。智之の都合でいいけどおれの部屋でゲームでもするか?」

「そうだな。そうするか」

2階へ上がろうとしたときに家の電話が鳴った。
秀一郎が出る。

「もしもし、永田ですが・・・あっ母さん?どうしたの?」

「秀一郎、ごめんね。どうしてもおばさんたちがご飯を一緒にって言うものだから断れなくてこれから食べるのよ。あなたたちは用意がしてないからコンビニで何か買って食べてくれる?美那子と二人分を買うお金ある?」

「大丈夫だよ。心配しないでいいよ。時間気にしないでゆっくりとしてくるといいよ」

「そう、悪いわね。じゃあ、お願いね」

両親は帰りが遅くなると言ってきた。
美那子の部屋に入って秀一郎は晩ごはんを買ってくるからと伝えて、出掛けて行った。
智之も一緒に帰ると言って出掛けたが、しばらくしてすぐに智之一人だけで戻って来た。

「ちょっと話があるんだ。美那子ちゃん、いいかな?」

「ええ?私にですか」

「そうだよ。秀一郎には話してあるから安心して」

「どんなことですか?」

智之が答えた言葉に美那子は驚かされた。