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『バックダンサー』

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「父と共演できるなんて夢にも思わなかった、感謝します」
 スティーブンとも力強いハグを交わした……。
 
 メンバー達は今宵のバックダンサー、バックミュージシャンを務めてくれた妖怪達ともハグを交わし、とりわけサラはお菊と親密に……何しろサラと言う名前は『皿』に通じるので話が弾んだのだ。

 そして……晴子はスティーブンとハグを交わした時、なにやら運命的なものを感じたのだが……。
 だが、まだ自分はショッカーとの戦いの真っ最中だし、スティーブンは世界的なバンドのメンバー、晴子はその『感じ』を胸深くしまいこんでハグの輪の中へと入って行った……。

(終)
作品名:『バックダンサー』 作家名:ST