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藍城 舞美
藍城 舞美
novelistID. 58207
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LOVE BRAVE外伝Ⅲ

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フラワートンネル


 ちびLOVE BRAVEが向かった先にある花のトンネルは、赤紫色の花でできていた。
「へえ、ここからフローリアに行くのかぁ」
 そう言った直後、フィルはトンネルの中に入り、仲間たちも彼に続いた。
「うわぁ、すごいきれい。いつか通った桜のトンネルみたいだ。ちょっと色が違うけどね」
 視線を少し上に向けながら、フィルが言った。彼の後ろでは、ヒューゴが360度見渡しながらつぶやいた。
「何とも非日常的だ」

 トンネルの中を歩いているうちに、黄色い花が見えてきた。
「あっ、今度は黄色だ!ハイビスカスみたいだな」
 ジミーは黄色い花の1輪に触りながら、目を輝かせて言った。
「このトンネル、夜にライトアップされたら、すごい幻想的な光景になりそうだね」
 フィルは想像力を働かせ、イルミネーションに劣らぬ輝きを放つフラワートンネルのビジョンをその脳内に作り上げた。


 しばらく歩いていると、今度は青い花のゾーンに入っていった。
「お、次は青い花か」
 ヒューゴは、より興味深そうに青い花々を見つめた。
「俺、青い花は好きだけど、紺色系のほうがもっと好みだな」
「俺は、白い花の次に青い花が好きです」
 どうやらこのギターコンビ、色の好みが微妙に合っているようだ。


 やがて、白い花々のゾーンに突入した。
「あ、今度は白い花だ」
 フィルがそのまんまのコメントをした。
「雪の中を歩いてるみたいだ~」
 スティーブンが興奮ぎみに言うと、スキップしながら進んだ。そのうちに、向こうに緑色の光景が見えてきた。
「お、もうすぐ出口か?」
 ヒューゴが言うと、ジミーが答えた。
「そうだな。どんどん明るくなってくるし」
作品名:LOVE BRAVE外伝Ⅲ 作家名:藍城 舞美