希望かな。
「茜ちゃんは…バレンタインのチョコ、手作りするんだって!」
デートで繋いでいた手を、琴音さんは軽く引っ張りました。
「だから、私も。」
隣を歩いていた、宏和君の表情が歪みます。
「ダーメー」
「えー 何でぇー」
「…去年の惨状を、忘れたの?」
「い、一生懸命、作ったのに!」
「手作りチョコに必要なのは…結果なんだよ?」
「ひーどーいー」
琴音さんが膨らませた頬を、宏和君は指で突付きました。
「作った本人にも食べられなかったものを…一口とは言え口にした人間に、そう言う事 言うかな」
「ヒロは…私からのバレンタインチョコ、欲しくないの?」
「…普通に食べられるチョコが希望かな。」
デートで繋いでいた手を、琴音さんは軽く引っ張りました。
「だから、私も。」
隣を歩いていた、宏和君の表情が歪みます。
「ダーメー」
「えー 何でぇー」
「…去年の惨状を、忘れたの?」
「い、一生懸命、作ったのに!」
「手作りチョコに必要なのは…結果なんだよ?」
「ひーどーいー」
琴音さんが膨らませた頬を、宏和君は指で突付きました。
「作った本人にも食べられなかったものを…一口とは言え口にした人間に、そう言う事 言うかな」
「ヒロは…私からのバレンタインチョコ、欲しくないの?」
「…普通に食べられるチョコが希望かな。」