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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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旧説帝都エデン

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「あ、そうそう。あの術は試作段階だから、明日になったら人間に戻れるわ」
 そう言ってセーフィエルの気配は完全に消えた。
 結局、何がなんだかわからない。セーフィエルは何がしたかったのだろうか?
 マナは首を傾げながら、思いを巡らせたが、出た答えはこれだった。『昔から意味のわからない行動する女だった』。
 止まっていた筈のアリスがぎこちない様子で柔軟体操をはじめ、しばらくしてからマナを抱きかかえる時雨の前まで来た。
「マスター、帰りましょう」
 アリスは時雨からマナを取り上げて去って行った。
 残された時雨は首を傾げて宇宙[ソラ]を見上げた。
「世の中ってわかんないなぁ」

 ブラック・キャット 完