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突き当たりを曲がれば
あの突き当たりを曲がれば
愛しいあの人にばったり出会うかもしれない
あの突き当たりを曲がれば
気まずい相手に出くわすかもしれない
その前に
今すぐ知らない誰かが顔を覗かせるかもしれない
色々な予感を孕んだ未知の道
さしあたって隠れる必要もない些細な幸せ
突き当たりをどちらへ曲がるかも決めていない
おそらく自分は直前まで決めはしないだろう
道はかすかに左へと導いているようでもある
ふと思うのはじゃあ右へ行ってみようということ
こんな風に
自分の人生も天の邪鬼に決めてきた気もする
それでも何とか今生きているのは臆病者のせいか
あの突き当たりを曲がれば
むかし愛したあの人に出会うかもしれない
でも
もうお互いに年老いた顔を認識できないだろう
色々な予感を孕んだ未知の道
そして平凡な日常が過ぎて行く