頑張ったんだよ!?
「ほ・め・て!」
ほとぼりが冷めたと判断した私は、頑張ったコーデを見せびらかしました。
ボソッと、宏和が呟きます。
「…烏、みたい」
「え、ゴスロリの何処が?!」
「色が濡羽色?」
「それって…髪の毛を褒める時に使うんじゃないの!?」
食って掛かろうとして、私は動作を止めました。
「しきりに頬を掻いているって事は…何か気になる事があるんだよね?」
指摘されて初めて、宏和は自分の癖の発動に気が付いた様です。
「ヒロ?」
「スカート…」
「え?」
「─ ちょっと短すぎないかな」
殊更 不機嫌そうに呟いた宏和に、私は余裕の笑みを返します。
「これは…ヒロと一緒の時しか着ないから、安心して♡」