「サスペンス劇場 悪魔の契約」 最終話
ホテルのチェックアウトの時間が迫って来た。
シャワーを浴びて、着替えをして出て行かなければならなかった。
「そろそろお別れだな。こんなことになった縁だ。元気に暮らせよ」
「私はイヤよ。お金もないし、行くところもない」
「そんなこと言っても仕方ないだろう。男になりたかったことが叶ったんだから、自分の人生を楽しめよ。それとも最後におれを抱くか?ハハハ~」
「あなたは不安じゃないの?お金があるから?」
「何故それを知っているんだ」
「あいつに聞いたから」
「ふ~ん、でもやらないぞ。あれはおれのものだ」
「あなたが残りのお金を家に仕舞っているのなら、その家は私の家だから、お金も私のものよ」
「はあ?何を言っているんだ。場所も知らないくせに」
「免許証が入っているお財布を持っているのよ。それに車のキーがついた鍵ケースも」
「それはおれのものだから、返せよ」
「あなたは志奈よ。そして私は・・・智也なの」
奪い返そうと志奈は智也に飛びかかったが、女性の力では敵わなかった。
「くそう・・・頼むから返してくれ。金を半分やる」
「イヤよ。悪いことをしたお金なんて要らない。それより私の元の身体を返して!」
「もう悪魔の使いが居ないから、それは叶わないぞ」
「じゃあ、このお金でもう一度あいつを呼び出して取引する」
「どこにいるのかも分からないのにそんなことが出来るか!」
「心当たりがあるの」
智也になった志奈は自分が悪魔の使いと出会った青木ヶ原樹海へ行こうと考えていた。女になったことで力づくでは叶わない志奈になった智也は従うしかなかった。
「この辺りで死のうと考えていた時に、あいつは声をかけてきたの」
「ふ~ん、ここは有名な自殺場所だよな。怪しいやつがいてもおかしくないような雰囲気が感じられるな」
「ねえ~聞いて。もう一度取引がしたいの。私のこと覚えているよね?」
そう何度も叫んだ。
時間が過ぎてゆく。
「来るわけないだろう。諦めて帰ろうぜ。なあ、半分ずつにしてお互いに自由になろうよ」
「諦めないわよ。明日も明後日も来るから」
「頼むよ・・・勘弁してくれ」
シャワーを浴びて、着替えをして出て行かなければならなかった。
「そろそろお別れだな。こんなことになった縁だ。元気に暮らせよ」
「私はイヤよ。お金もないし、行くところもない」
「そんなこと言っても仕方ないだろう。男になりたかったことが叶ったんだから、自分の人生を楽しめよ。それとも最後におれを抱くか?ハハハ~」
「あなたは不安じゃないの?お金があるから?」
「何故それを知っているんだ」
「あいつに聞いたから」
「ふ~ん、でもやらないぞ。あれはおれのものだ」
「あなたが残りのお金を家に仕舞っているのなら、その家は私の家だから、お金も私のものよ」
「はあ?何を言っているんだ。場所も知らないくせに」
「免許証が入っているお財布を持っているのよ。それに車のキーがついた鍵ケースも」
「それはおれのものだから、返せよ」
「あなたは志奈よ。そして私は・・・智也なの」
奪い返そうと志奈は智也に飛びかかったが、女性の力では敵わなかった。
「くそう・・・頼むから返してくれ。金を半分やる」
「イヤよ。悪いことをしたお金なんて要らない。それより私の元の身体を返して!」
「もう悪魔の使いが居ないから、それは叶わないぞ」
「じゃあ、このお金でもう一度あいつを呼び出して取引する」
「どこにいるのかも分からないのにそんなことが出来るか!」
「心当たりがあるの」
智也になった志奈は自分が悪魔の使いと出会った青木ヶ原樹海へ行こうと考えていた。女になったことで力づくでは叶わない志奈になった智也は従うしかなかった。
「この辺りで死のうと考えていた時に、あいつは声をかけてきたの」
「ふ~ん、ここは有名な自殺場所だよな。怪しいやつがいてもおかしくないような雰囲気が感じられるな」
「ねえ~聞いて。もう一度取引がしたいの。私のこと覚えているよね?」
そう何度も叫んだ。
時間が過ぎてゆく。
「来るわけないだろう。諦めて帰ろうぜ。なあ、半分ずつにしてお互いに自由になろうよ」
「諦めないわよ。明日も明後日も来るから」
「頼むよ・・・勘弁してくれ」
作品名:「サスペンス劇場 悪魔の契約」 最終話 作家名:てっしゅう