「サスペンス劇場 悪魔の契約」 第二話
「私が初めてだということを聞いていますか?」
「ああ、もちろんだ。だから来たんだ」
「なら、いいです。満足させられないかも知れないって・・・感じたので」
「そんなこといいんだよ。おれに任せろ。しかし、キミのような綺麗な子がバージンだなんて信じられないよ。恋人はいなかったのか?」
「男性のことが好きになれなかったので」
「ほう、ひょっとしてレズなのか?」
「違います。子供のころから男子が怖いというか、傍に近寄られるとイヤだなあ~って感じてきたから、恋愛をするということが無かったの。なので、今からのことがどうなるのか分からないので、お話ししました」
「大丈夫だよ。痛いことはしないから・・・」
志奈は男性にされるがままに服を脱がされベッドに寝かされた。
体の隅々を見られ、指先が胸の先や茂みの奥に触れると、更なる嫌悪感が走った。
それでも我慢して目を閉じていると、大きく足を左右に開かれ指を中へ入れられた。
濡れてこないことに焦りを感じたのか、唾を大量に塗りつけて自分のカタくなったものを挿入し始めた。
痛みが来る、志奈は身体をのけぞらせたが、さらに押し込まれた。
「きついなあ~感じるぞ、志奈・・・」
そう言って腰をふる行為に涙が出てきた。
男に犯されるということが一番嫌だったことなのに、それを受け入れている自分に情けなさを感じたのだ。
志奈の涙を男性は好意的に捉えていた。
やがて声を出してすべてを出すと、横に寝てため息をついた。
「良かったよ。キミはどうだった?」
「痛かった・・・」
「痛くて泣いたの?」
「違います」
「ならいいけど。中に出したけど良かったかな?」
「わかりません。シャワーを浴びてきていいですか?」
「もちろんだよ。今日は泊まりだから、次は今より感じられるようになるよ」
「泊り?」
「聞いてないの?」
「はい」
「そうか、都合悪いのかな?」
「そうではありませんが、聞いていなかったのでびっくりしました」
「確認したら?」
「大丈夫です。ではシャワーを使って来ます」
志奈は泊まるということは聞かされていなかった。
男が眠ったら聞いてみようと思った。
作品名:「サスペンス劇場 悪魔の契約」 第二話 作家名:てっしゅう