Mothers Talking
ピッパ 「ごめんね、私ばっかり話して。サラんとこのスティーブンは、最近何かハマってることある?」
サラ 「ハマってることというか、この間LBが『CANON ROCK〜LB Version〜』をリリースしたでしょ?あれがきっかけでスティーブ、『ほかのバロック音楽の曲もLBバージョンで弾いてみたい』って言ったのよ」
ピッパ 「バロック音楽の曲って、どんなの?」
サラ 「有名なところで言えば、バッハの『G線上のアリア』とかヴィヴァルディの『四季』とかのナンバーがそうね。いわゆるクラシック音楽の一種よ」
ピッパ 「私、バッハとかヴィヴァルディって名前しか知らないけど、そういう音楽もLBがアレンジしたら、すごく格好良くなりそう」
サラ 「ね〜。それから、ヴィヴァルディの『四季』の『冬 第2楽章』っていうゆったりしたナンバーがあるんだけど、最近それのギター&ヴァイオリンのデュオを家でやってるの」
ピッパ 「ギターはエレキ?」
サラ 「ううん、アコギよ」
ピッパ 「へえ、親子でアコースティックデュオか。クラシックを演奏するスティーブンっていうのも、結構イケるかも。ロックとクラシックの二刀流とか、両親のDNAをうま〜く継いでる感じする」
サラ 「ふふ、そうかしら~。ちなみに私がなりたいヴァイオリニスト像も、ロックとクラシックの二刀流よ」
(ピッパ、グラノーラを食べながら、楽器を弾くサラとスティーブの様子を想像します)
ピッパ 「いろいろ考えると、スティーブたちの世代って、才能の宝庫かもね」
サラ 「もしそうなら、彼らに与えられた特別な恵みに感謝しないとね」
(ピッパ、コーヒーを一口飲みます)
ピッパ 「ついこの間までおむつしてたのに」
サラ 「ついこの間までおしゃぶりしてたのに」
ピッパ 「立派になったよね〜」
サラ 「そだね〜」
(サラとピッパ、うなずき合います。このあとも、「ママトーク」は何十分と続いたそうです)
作品名:Mothers Talking 作家名:藍城 舞美