小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
猫の雪遊び
猫の雪遊び
novelistID. 64426
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

愛して欲しいと言えたなら

INDEX|2ページ/6ページ|

次のページ前のページ
 



メル友・・・その2


お部屋から縁側を通してお庭の方を見ると
お隣のおばあちゃんがもう椅子に座って花瓶の飾ってあるお花を手に取って見てるし・・・

あたしの住んでるお家は昔ながらの縁側なるものが付いている間取りなので
日差しがあったかいときなどはサッシを閉めたままでいるととてもポカポカするのよね

んで、縁側のサッシのすぐ向こう側の左側に小さな花壇があって
花壇の手前、あたしのいるお部屋から見て縁側のサッシのすぐ向こう側には
こげ茶色の木のテーブルと椅子が2個ずつ向かい合わせに置いてあるのよ

ここのお家は、もち貸家さんなんだけど面白い事に縁側のサッシから
雨宿りが出来る、というより雨宿りが出来すぎるくらいに屋根が伸びているのよね
なので、その屋根の下にテーブルと椅子を置いても雨で濡れる事もないのよ

「あら?おばあちゃんこんにちは~」

「あんれまぁ~、中にいたのかい?」

おいおい、いなかったらどうする気だったのよ?

「お茶、紅茶、コーヒーの中でどれがいい?」

「ひゃひゃひゃ、年寄りはやっぱしコーヒーだんべ」

いや、違うでしょ?普通はお茶じゃないんかい?
このおばあちゃんは訊かないと訊かないで一人ブーブー言い始めるのよね~
どうせ年寄りなんか、黙って出されたもんでも飲んでろってか?って始まるのよ
とはいえ、もちろん冗談で言ってるんだけど、
今時のお年寄りの割にはけっこう面白いおばあちゃんなの

という事でおばあちゃんのリクエストに合わせてコーヒーを持ってテーブルに行くと

「あんた、ひとりもんやよね?」

「はい・・・そうだけど・・・」

テーブルの上、おばちゃんの前にコーヒーを置くとそのまま飲もうとしたので

「ちょっとおばあちゃん、お砂糖入れないと苦いわよ」

「ひゃひゃひゃ、何言うだ、あたしゃ昔からコーヒーはブラックしか飲んだ事がないんよ」

そう言いながらお砂糖とミルクを入れ始める、こちらもいつものお決まりパターンなのである

「あんたさ~一人で寂しくないんかい?」

「はい?」

「ホントは寂しいんじゃろ?」

「あい?」

「無理しないで寂しいなら相手が欲しいって言わなきゃだめやんよ」

だめやんよ・・・って、それいったいどこの方言よ
ってか、話の内容をいきなウインカ点けてピコピコしないでくれる?