これから何か楽しいことが起きそう!
日本を滅ぼすには武力よりも教育から
二十世紀後半から少年による胸糞悪い事件が多い。全て教育のせいにするのは不自然だが、事件が起きれば、テレビ局や週刊誌では視聴率や雑誌の売り上げが増えるので、凶悪犯罪は歓迎する空気があるかもしれない。
「私が勤める関東女学院では、いじめ件数はゼロ件なのよ」
南ひろみ先生は、そうつぶやく。どうあがいても学園内で決していじめが起きないのは、未来予知システムが学園内に導入しているからである。生徒に過剰なストレスを感知すると、すぐに心理カウンセラーと連携させ、いじめが起きる前に人間関係を修復させる。
「ねえ、南さんだったね。このNKSという教員組合っていいもんじゃないの」
このように適当な気持ちで参加する人って洗脳されにくいし、美味しいところだけもらっていくタイプだと思う。
「だって政治に加担したない労働組合の方が健全じゃないの」
私の意見を言った。
「ちょっと次元が違うじゃないの。高級ホテルでおいしい料理は食べ放題、飲み放題に、政治プロパガンダに満ちたライブ演奏。最高の娯楽を提供させてもらって」
「で、それで洗脳されるのよ。心地よく洗脳されるのよ。そう、マインドコントロールなのよ」
「そうやって教育から日本をダメにさせるのよ」
「でも、普通の労働組合だと、そこまでサービスをしないし。それに組合費は必要ないし」
「それは外国がバックについているからでしょう」
日本のとなりの東アジアの反日の国々による世界制服という構想があり、既にインドとインドネシアを除くアジアの国々が征服されて植民地になってしまった。アフリカ大陸では南アフリカ共和国とエジプトが、かろうじて独立を保っていた。でも征服されるのも時間の問題かも知れない。
つづく
作品名:これから何か楽しいことが起きそう! 作家名:こーぎープリッド