3人のビートリィ
次に、中くらいの背のビートリィが、橋を渡りはじめました。中くらいの背のビートリィは、たっ、たっと少し早めに歩きました。
「また、だ〜れ〜?あたいの橋をたったっと歩いてるやつ」
すると、中くらいの背のビートリィが答えました。
「あぁ、僕は中くらいの背のビートリィだよ」
女巨人は、大きな声で言いました。
「あたいに黙って橋渡ろうとしたあんたを、一飲みにしてやるんで!」
中くらいの背のビートリィも、怖がらずに言いました。
「まぁまぁ、落ち着こう。あのね、僕の次に別のビートリィがここを通るよ。彼は僕より背が高いんだ」
女巨人は、吐いて捨てるように言いました。
「だったら、あんたに用はないよ。この橋渡っちゃって!」
「分かったよ」
そう言って、中くらいの背のビートリィは、すたすたと橋を渡っていきました。