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藍城 舞美
藍城 舞美
novelistID. 58207
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3人のビートリィ

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 次に、中くらいの背のビートリィが、橋を渡りはじめました。中くらいの背のビートリィは、たっ、たっと少し早めに歩きました。
「また、だ〜れ〜?あたいの橋をたったっと歩いてるやつ」
 すると、中くらいの背のビートリィが答えました。
「あぁ、僕は中くらいの背のビートリィだよ」
 女巨人は、大きな声で言いました。
「あたいに黙って橋渡ろうとしたあんたを、一飲みにしてやるんで!」
 中くらいの背のビートリィも、怖がらずに言いました。
「まぁまぁ、落ち着こう。あのね、僕の次に別のビートリィがここを通るよ。彼は僕より背が高いんだ」
 女巨人は、吐いて捨てるように言いました。
「だったら、あんたに用はないよ。この橋渡っちゃって!」
「分かったよ」
 そう言って、中くらいの背のビートリィは、すたすたと橋を渡っていきました。
作品名:3人のビートリィ 作家名:藍城 舞美