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てっしゅう
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「サスペンス劇場 因果応報」 第二話

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交際して一年が過ぎ、お互いに好きだったフォークソングのコンサートに出掛けた帰り道、一緒に会場に来ていた平林の先輩カップルとお茶をすることになった。
その先輩はモデルのような美女を彼女にしていた。

「先輩の彼女美人ですね~」

平林は知子に聞こえないようにそう話した。

「お前こそ、彼女巨乳だろう?羨ましいよ。あいつは可愛いけどペチャパイだからな」

「それ贅沢ですよ。ボクはおっぱいの大きさなんか気になりませんよ」

「それは彼女が大きいからそういうんだろう?それにお前初めて女とやったんだろう?どうなんだ気持ちは」

「ええ~どうって、そんなこと言うんですか?」

「ああ、言えよ。中気持ちいいのか?」

「すぐ出ちゃいます」

「本当か?おれの彼女は緩いから出ないんだよな~なんか羨ましいことばかりだな」

先輩は木下と言って、高校三年間の部活で一学年上の背も高くがっしりとしたスポーツマンタイプの体つきだった。
この出会いのあと平林と知子は時々木下カップルとダブルデートをするようになった。

木下が付き合っている彼女は典子と言って、年齢は平林と同じ二十歳だった。
今日も四人は木下が運転するカローラでドライブをしていた。
昭和49年夏、福井県小浜にある海水浴場に来ていた。

泳ぎが達者な木下は一人で泳いでいた。あまり泳げない三人は浜辺でサンオイルを塗り甲羅干しをしていた。

「ねえ、知子ちゃんは何カップなの?」

「ええ?恥ずかしいですが・・・Gです」

「すごいね~わたしなんかブラも要らないぐらいだから羨ましいわ」

「何言っているんですか。細い身体の方が羨ましいと思いますよ」

「お互いにないものねだりなのかしら・・・」

海から上がって来た木下が知子の隣に座る。

「何話していたんだよ?」

「知子ちゃんが羨ましいって言ってたの」

「なんだそれか。おれも平林が羨ましいって思うよ」

「先輩、そんなこと言うものじゃないですよ。典子さんが気にするじゃないですか!」

「お前は優しいやつだなあ~そういうところも羨ましいよ」