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赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま 56~60

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赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま (56)
 銀河のど真ん中

 「用意がいいねぇ。本かつお節に削り器まで持参してくるとは本格的だ。
 恐れ入ったねぇ。
 やっぱり三毛猫のオスは、待遇が違う」

 かつお節を削るいい香りが、山小屋の中に充満していく。
匂いに誘われて、ヒゲの管理人が顔を出した。
「大事にされているんだな、おまえ。たいしたもんだ」たまの顔を覗き込む。
『折角ですから、管理人さんにも、おすそ分けです』
清子がさらに大量のかつお節を削る。

 「これは嬉しい限りだ。天から恵みのようなおすそ分けだ。
 じゃあみんなの分の、味噌汁を作ろう。
 ありがとうよ、お嬢ちゃん。また、後で遊びに来るからな!」