小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま 50~55

INDEX|2ページ/18ページ|

次のページ前のページ
 


 「最初はみんな初心者さ。
 心配はいらない。お前はそのへんの連中より、しっかり
 足腰を鍛えているもの。
 中腰で踊る日舞は、足腰の鍛錬にもってこいだ。
 ほら。このへんなんか鍛え抜かれて、見るからに、ムチムチしているもの!」


 登山ズボンに足を通している清子のお尻を、恭子がポンと叩く。
『きゃっ!』悲鳴を上げた清子が、片足をズボンに突っ込んだまま、
ケンケンで室内を移動していく。

 驚いたのはのんびり昼寝を決め込んでいた、たまだ。
態勢を崩した清子の大きなお尻が、たまの目の前に落ちてきた。
『うわ~っ。油断していたおいらが、迂闊だった。大ピンチだ。
今度ばかりはオイラも助からねぇぞ・・・絶体絶命の大ピンチだ!。もうだめだ!』
たまが観念して両目をつぶる。
覚悟を決めたその一瞬。横からさっと市の手が伸びてくる。

 「馬鹿だねぇ、お前も。
 何が起こるかわからないお部屋の真ん中で、昼寝なんかするんじゃないよ。
 ほらごらん。清子のお尻は最近すっかり大きくなってきた。
 あんな大きなお尻に乗られたら、お前なんか、いっぺんにぺっちゃんこの
 ノシイカだ。
 ホント。危なかったねぇ、命拾いしましたねぇ、たまや」

 「失礼ですねぇ。そんな風におっしゃる市奴姐さんは。
 少しばかり丸くなってきましたけど、それほど大きくはありません。
 と、自分では思っております。
 今でも、昔のままのパンツが、そのまま履けると思います。
 履いてみればのお話ですが」

 「履いてみれば?。ということはなんだい、今のお前は、
 パンツを履いていないということかい?。
 じゃ、ノーパンか?」

 「はい。浴衣を着はじめた時からノーパンです。
 ついでですが、ズボンを履くときもノーパンで過ごしております。
 あら・・・いけないでしょうか?。
 ズボンの時は、パンツを履いたほうがよろしいでしょうか?」