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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「新恋愛病院・不倫病棟」 第二十一話

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「看護士さん、恋愛じゃなくても男友達でいいのじゃないですか?同じことだと思いますが」

質問をした女生徒はさらにそう質問した。

「では、男友達と女友達とどう違うのか教えてください」

「ええ?どう違うって、それは異性と同性という違いですけど」

「友達という関係に男女は問わないと思いますけど違うかしら?男の子だから意識する、女の子だから意識される、そういう関係がすでに友達を超えていると思います。マナーとして男性は女性を優先する、女性は男性の気遣いを素直に受けるとかの振る舞いはあります。問題はあなたの心の中に強く男性を意識する気持ちが無ければ、相手は本当のことを話さないということです」

「友達同士の関係では男子は本当を言わないと思われているのですね?私にはそうは思いませんが、逆に好きになった方が意識して嘘を言ったりすると思いますけど」

「そうね、好きになったら嫌われたくないから嘘をついたりするのかも知れないけど、好きになったから自分を知って欲しいという気持ちも強くなると思うわよ。友達の時より自分をよく見せたい、自分をよく見て欲しい、自分が一番の理解者でありたい、自分のことを一番理解して欲しい、他の男子と話さないで欲しい、他の女子に優しくしないで欲しい、などと言う気持ちが出て来るからそこに自己研磨という意識が高まるということが素敵なことだと思うのよ」

「自己研磨ですか、恋愛をするということが自分にとって前向きであり、心の成長になるというなら考えてみたいです。とはいってもじゃあすぐにということにならないですからこのまま行ってしまうのかと考えさせられます」

「ここの皆さんは可愛い方ばかりだから、ちょっと自分を磨けば素敵な恋愛が出来るって思いますよ。女はね可愛いということ、美人だということ、笑顔が素敵だということが武器になるの。男性は必ずしも女優さんや歌手のような女性と付き合いたいとは考えてはいないの。女性が思っているより繊細で、自己愛が強いから、一度仲良くなってしまえば自分の方がリードできる。相手が惚れるということが恋愛においては重要なポイントなのね。声をかけてもらえるために自分を磨いておいて損はないと覚えておいてね」

「私は自分が先に好きなった人から声をかけてもらいたいと思います」

「確かにね、それが理想だけど、惚れたら遊ばれる可能性が高いの。お付き合いをするというのはセックスへの入り口だから、相手が入りやすい心の隙間を作ってはダメなの。焦らすことも相手を好きにさせるテクニックだし、自分の欲望を抑えることで冷静な判断が出来るとも言えるの」

「冷静に恋愛が出来るんでしょうか?自信がありません」

「初めは冷静にするの。この人って思えるようになったら変わればいいの。恋愛に焦りは禁物よ。急がなくてはならないことは受験勉強だけど、急がなくてもいいのが恋愛よ」