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もやもや病 10

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97 薬はない

もやもや病は脳血管疾患で脳底動脈が閉塞してしまう病気
血管が内腔から肥厚するからその原因がわからずそれに効く薬など無い

生活習慣病の血管に老廃物がたまるというものならその通りを良くする薬があるのかどうか知らないけれど

脳血管が閉塞することを防ぐことはできないし、閉塞してしまった血管が薬でなんとかなるものではない
頭痛があるがたぶん血管痛ではないかという医師もいる
血管に血液が流れるときに頭が痛くなる・・・のかもしれない

その頭痛を止める薬も特には無い
偏頭痛の薬を間違った使い方をすると血管の収縮でもやもや病の血管にはダメージを受ける場合もあるので、偏頭痛の薬を飲むのは怖いということもある

水を飲むのと同じように血液をサラサラにするのにアスピリンを使うことがある
市販のバファリンは非アスピリンなので病院でアスピリンの入っている小児用バファリンをもらうこともあった

今は、バファリンではなく、バイアスピリンという薬になった

この薬は、市販されているバファリンは頭痛に効くと言うことだけれど
小児用バファリンを飲んでいたもやもや病患者は、頭痛の痛み止めではなく、あくまでも血流剤として飲んでいた

けれど、この薬も、医師の管理が必要で勝手に飲んで良いものではない

人間の脳は30歳頃から老化という方向になるらしい
そのときに薬による血液の流れを良くすることは、脳内出血につながる心配がある

血液サラサラの状態でいるときに、もしも何かのショックで脳の血管に小さくても出血が起きれば、それはサラサラにしている薬の所為で大出血になるかもしれない

血液サラサラと言うことは出血が止まりにくいということになる

次男が26年という年月頭痛が消えないという
ひどいときには頭に犬が噛みついているようだという
冗談のように、頭に犬が噛みついたことなど経験していないからわからないとちゃかしたりするのだけれど
頭が痛い・・・
そのことを気にとめて下さったある先生が漢方薬を試してみるのはどうだろうかと助言して下さった

脳外科医で漢方の勉強をしている先生に紹介して戴き通院したが、ツムラの顆粒になっている薬を飲み始めて

牛乳を飲むとお腹がゆるくなるという話をしたら、顆粒の薬は牛乳を使っているので、生薬にしようと言うことになり、先生が替わった、漢方で高名な先生だった

基本的な考えは、次男が20年間、鎮痛薬を飲んできた
その鎮痛薬は解熱鎮痛薬とうたっているもので
次男の場合は発熱は無いのに解熱剤と言うことで身体が冷え切っているという診断だった

お腹を触ると、お腹のところが冷たい
このお腹の冷たいのを、暖めることが出来たら、全身に冷えがなくなり、血流も良くなるかもしれない

身体の血流が良くなれば、脳の血流も良くなる・・・と言うのが漢方の考え方で
毎日30分煎じた薬を1日3回に分けて、何年服用したか
先生の弟子という病院に変わったり、最初は何回か生薬の中身を変えたけれど、後はそのまま今の薬をと言うことで何年か続いたけれど、やめてしまった・・・

20年解熱鎮痛剤を飲み続けたことで身体が冷えているというのは、西洋医学の脳外科の主治医には、一笑に付されてしまったのだけれど

漢方だから、冷たい水は飲んじゃいけない、常温で飲むこと、アイスクリームもいけない、夏でもお母さんお鍋のような温かいものを食べさせて下さい・・・最初の1年は次男はアイスも食べなかった・・・意思がかたい・・・

けれど、通院するのがしんどいことと、あと何年こんなふうにするのかといういろいろがあってやめてしまった・・・
申し訳ない

脳外科の主治医はもちろん、良いんじゃないの?行かなくても・・・という感じで・・・^^;

次男はクリニックになった主治医の所に毎月通っている
筋の突っ張った感を改善する薬をもらったり、眠剤をもらったり、家系かと思われる尿酸値が高くなるので抑える薬など、その時々に

私も高血圧の薬とか、風邪を引いても、この次男の主治医の所に行くので、毎月行かない月は無い

けれど、やっとの思いで就職して、通院のために休むと言うことが難しいとか引け目に感じる患者は、薬もないのに、通院しない、と言うことにもなる

作品名:もやもや病 10 作家名:とことん