もやもや病 1
@セカンドオピニオンのこと
もやもや病は全国でだいたい1万人という患者数です
聞くところによると、現役の脳外科医は5千人とか
単純に計算したら1人の脳外科医に2人という患者です
もやもや病の患者を診たことはありますと言われても、10人未満という先生も少なくありません
その先生は、確かに良い先生でしょう
脳外科医の先生はとても優しい先生が多いと思います
けれど、優しい、良く話を聞いて下さる先生と、
もやもや病の手術ができる先生とは違うのではないでしょうか
もやもや病は脳血管の病気です
脳血管の手術なら
お年寄りにも多くあって脳外科医なら普通にしている手術なのかもしれません
でも、例えば子どもの血管の場合、1ミリもないという細い血管の場合と成人とは違うでしょう
もやもや血管という細いもろい血管の扱いになれている先生と
脳卒中のお年寄りの場合とは違うのではないかと思います
数少ないもやという病気
この症例を多く持っている先生に手術をして貰いたいという患者の思いは当然の思いです
セカンドオピニオンとして、もう1人の先生の受診を考えて欲しいと思います
今の主治医の技量を問題にしているのではないのです
経験しようにもしようがなかった数少ない病気です
経験の多い先生に見て欲しいと思うのは当たり前の気持ちです
この場合気持ちとしてはセカンドオピニオンですが、病院でセカンドオピニオンという言葉を使うと、保健診療になりません、又そのまま主治医になって頂けるということでもありません、普通に診察を受けて下さい
@紹介状
セカンドオピニオンを受けるとき、今の病院の隣の病院というわけにはいきません
この病気を多く診ている病院はあるのですから…
今の主治医には、親の思いを、患者の思いをお話ししましょう
先生の顔色などうかがわず、必要なことを言いましょう
紹介状も書いていただきます
血管撮影の写真とか、MRIの写真とか、今はコピーも実費でして貰えます
これからも、いつお世話になるかわからないこと
近所の病院なら、セカンドオピニオンであれ、転院しての手術であれ
また帰ってきたら診ていただけるようにお話ししましょう
医師を変えるというのは昔言われたドクターショッピングとは違います
情報を求める患者、うるさく質問する患者は治るというのを聞いたことがあります
難病は治ると言うことではありませんが、良くなりたいという思いは同じです
先生の気持ちを心配しながらお話しした患者家族の心配をよそに
あっさり「はい、わかりました」と紹介状を書いていただけるようにもなったと聞いています