「新恋愛病院・不倫病棟」 第二十話
セックスという言葉は刺激的に聞こえたのだろう。ざわつきがしばらく続いていた。
養護教諭が再び静かにしてくださいと注意をした。
「誤解を恐れずに言いますと、男女の性行為は妊娠のためと快楽のためです。結婚して夫婦がセックスをするということは、この両方を満足させるものです。皆さんに彼が出来て求められてする行為は快楽のためですから、考える必要があります。
何を考えるのかと言いますと、一つは望まない妊娠と性病です。この辺りのことは早奈枝看護士に詳しく話してもらいましょう」
早奈枝が前に出てくる。
「皆さんおはようございます。院長から紹介がありました早奈枝看護士です。皆さんのお母さまより少し上の年齢ですが、現役の女子ですので気持ちは通じ合えると考えております。
さて、質問者さんの相談ですが、彼に求められているということには考えて欲しいことがあります。それは、彼が自分の性欲を満たしたいだけなんじゃないかということです。
男性の求めるものは射精であり、いわば生理的現象と言えます。排尿とは原理が違いますが、溜まって来たので出したいという信号が脳に送られます。出さなければ自然に溜まった精液は体内に吸収され外に排出されます。もしくは自慰行為で出すということになります。」
早奈枝の詳しい解説は女生徒を納得させている。知っているようで初めて聞く内容がさらに興味を引き寄せていた。
「女性の皆さんは男性とは違い求められた時に好きな相手だと応じるという判断になることが多いです。いま、多いと言ったのはそうではない女性もいるからです。では、皆さんの年齢でセックスをしても問題がないのかと言えば、答えはありませんです」
再びざわつき始めた。
養護教諭が静かにと再びの注意をする。
「鉄男先生が話されたように、気をつけなければならないことがいくつかあります。まずは妊娠です。望まない妊娠は中絶をするという大きなリスクを体に与えます。これだけは絶対にしてはいけません。次は性病です。高校生で性病なんか移らないよ、と考えているのなら間違っていると言っておきます。相手の男の子が誰と関係していたのか解らないからです。遊んでいる未成年の女子から移されるということもありますし、自慰を助ける器具の使いまわしで感染したということもあるんです」
ここまで話が進んで一人の女生徒が手を挙げた。
みんなが注目する中で彼女は立って話し始めた。
養護教諭が再び静かにしてくださいと注意をした。
「誤解を恐れずに言いますと、男女の性行為は妊娠のためと快楽のためです。結婚して夫婦がセックスをするということは、この両方を満足させるものです。皆さんに彼が出来て求められてする行為は快楽のためですから、考える必要があります。
何を考えるのかと言いますと、一つは望まない妊娠と性病です。この辺りのことは早奈枝看護士に詳しく話してもらいましょう」
早奈枝が前に出てくる。
「皆さんおはようございます。院長から紹介がありました早奈枝看護士です。皆さんのお母さまより少し上の年齢ですが、現役の女子ですので気持ちは通じ合えると考えております。
さて、質問者さんの相談ですが、彼に求められているということには考えて欲しいことがあります。それは、彼が自分の性欲を満たしたいだけなんじゃないかということです。
男性の求めるものは射精であり、いわば生理的現象と言えます。排尿とは原理が違いますが、溜まって来たので出したいという信号が脳に送られます。出さなければ自然に溜まった精液は体内に吸収され外に排出されます。もしくは自慰行為で出すということになります。」
早奈枝の詳しい解説は女生徒を納得させている。知っているようで初めて聞く内容がさらに興味を引き寄せていた。
「女性の皆さんは男性とは違い求められた時に好きな相手だと応じるという判断になることが多いです。いま、多いと言ったのはそうではない女性もいるからです。では、皆さんの年齢でセックスをしても問題がないのかと言えば、答えはありませんです」
再びざわつき始めた。
養護教諭が静かにと再びの注意をする。
「鉄男先生が話されたように、気をつけなければならないことがいくつかあります。まずは妊娠です。望まない妊娠は中絶をするという大きなリスクを体に与えます。これだけは絶対にしてはいけません。次は性病です。高校生で性病なんか移らないよ、と考えているのなら間違っていると言っておきます。相手の男の子が誰と関係していたのか解らないからです。遊んでいる未成年の女子から移されるということもありますし、自慰を助ける器具の使いまわしで感染したということもあるんです」
ここまで話が進んで一人の女生徒が手を挙げた。
みんなが注目する中で彼女は立って話し始めた。
作品名:「新恋愛病院・不倫病棟」 第二十話 作家名:てっしゅう