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藍城 舞美
藍城 舞美
novelistID. 58207
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Hugo Day

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 ヒューゴはシフォンケーキを食べ、コーヒー&カスタードドリンクを飲んでいる間、家族が自分のためにスペシャルメニューを作っている光景を想像した。特にピッパはパーティーを盛り上げるのは上手だが、料理となるとその逆なのだ。彼女は誕生日を迎えたパートナーを喜ばせたくて、小麦粉や砂糖などの材料の混ぜ方やオーブンの使い方等に苦戦しながら、このシフォンケーキを作ったに違いない。そしてフィオナとファビも、自分たちでアイディアを出し合い、自分たちで材料を調達して、苦手なりに双子の連携プレーでこのおいしいドリンクを作ったのだろう。
(うちじゃあ俺はいつもイジられ役だが、結局こいつらにとって、大切な家族なんだな…)
 彼は心の中でそうつぶやくと、目頭が熱くなり、ついに涙がこぼれた。

 やがてヒューゴはケーキとドリンクを完食し、丁寧に口を拭くと、家族のもとに近寄った。
「ピッパ、フィオナ、ファビ、今日は絶品を作ってくれて、本当にありがとう」
 感謝の言葉を述べると、家族一人一人とハグを交わした。


 ゆかいなマーロウ家の、素晴らしいひとときのお話でした。
作品名:Hugo Day 作家名:藍城 舞美