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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「新恋愛病院・不倫病棟」 第十六話

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男性にとって最大の悩みはEDかも知れない。
男としてのすべての自信までも失ってゆくからだ。

「森岡さま、お待たせしました。中へお入りください」

里紗に呼ばれて40代の男性が鉄男の前に座った。

「どうされましたか?森岡さん」

「はい、お恥ずかしいのですが、この年で勃起しなくなりました」

「お幾つでしたか?」

「43歳です」

「いつ頃からそういうことに気付かれたのでしょう?」

「一年ほど前からです。実は離婚していまして、ずっとセックスをしていなかったんですが、去年の春に同窓会で仲良くなった独身の彼女と盛り上がって・・・ホテルへ行ったのですが、どうしたことか大きくならなくて笑われたんです。その後も同じような状態が続いています。彼女からは別れようと言われてしまったんです」

「なるほどね。ちょっと深刻ですね。専門の病院へ行かれましたか?もしくは改善のお薬とか飲まれたことありますか?」

「いえ、泌尿器科ですよね?行きづらくて悩んでいたらここを知り飛び込みました。薬は危険性も感じるので飲むことはためらわれます」

「お薬を勝手に飲まれなかったことは正解です。強い効果のあるものには必ず副作用が出ます。まずは森岡さんが身体的な勃起不全なのか、精神的な不全なのか判断しないといけませんね。ここにいる里紗看護士がこのあとお話を聞きますので別室へ移ってください」

「看護士さんがですか?」

「ご不満ですか?」

「いえ、そのような意味で言ったのではありません」

「では、彼女に従ってください」

森岡と里紗は愛の治療室「恋愛小部屋」に入った。

「里紗さん、ここは?」

「森岡さん、ここは気持ちがリラックスできるように造られています。まるでラブホテルのようだと言われる方もいますけど」

「とても病院とは思えない部屋です。何だか興奮してきました」

「それは私に対してそう感じられるのですね?なら嬉しいわ~」

「看護士さんはお幾つですか?失礼ですけど」

「30歳なの。そしてバツイチ」

「バツイチ?同じですね。お若いのに離婚の原因は何だったのですか?ボクは妻が浮気して出て行きました。子供がいなかったので原因がボクにあると考えていたようです」

「そうでしたの。奥様の浮気ね、普通は離婚なんてせずに内緒で楽しまれる人が多いのに、奥様は本気をされたんですね。私は性格の不一致でした。子供を欲しがる夫と、仕事を続けたい私とのすれ違いですね。今は良かったと思っていますよ。だって、もっと素敵な男性とこれから出会えるんですもの」

「里紗さんは考え方が前向きですね。ボクはどうもネガティブでいけません。そういう性格もEDと関係しているのでしょうか?」