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アリス・スターズ
アリス・スターズ
novelistID. 204
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音ゲな僕らの青春記録

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「うん、でも待てよ?」
 確かケーズであれをプレイするには、1回3曲選べて100円だったはず。息吹が見せてくれたときは4曲だったから、条件を満たせばどうとかいうのかも知れない。その条件はきっと今の僕には達成できないものだろうから、とりあえず100円3曲で計算しよう。この1万3千いくらをゲーセンで使えば、390曲できる計算だ。息吹がどれだけ練習してあそこまでうまくなったかは知らないけど、390曲ぶんだけであそこまでうまくなれるとは到底思えない。そもそも、僕は天才肌ではない。どちらかと言うと努力家のほうだと思ってる。
 そこでだ。この家庭用IIDX、一度買ったらディスクが読み込めなくなるかコントローラーが壊れるかするまでは、ずっと練習できる。初期投資1万3千いくらがあれば、390曲を超えた回数の練習が出来るはずだ。
「……よし、注文しよう!」
 僕は決めた。あとはお財布との相談だ。
 貯金箱をのぞくと6千円入っていた。これは今年のお年玉を少し置いておいた結果だ。それから財布の中は小銭を除いて3千円。500円玉が見えたが、これは送料になるだろう。後3千円足りないのは、母さんが月5千円の小遣いを先払いしてくれるならどうにかなる。全部使ってしまうと来月はほとんど何も出来なくなってしまうが――仕方ない。
 コナミスタイルという通販サイトの会員登録をして、「beatmania IIDX RED」と「beatmania IIDXコントローラー」を注文した。危ない、専用コントローラーは在庫が残りわずかだったようだ。
 料金は着払いらしいから、その間にゆっくり母さんに小遣いの先払いを請求しよう。