音ゲな僕らの青春記録
1章:音ゲとの出会い
僕は留年した。
いきなりそんなこと言われても、って思うだろう。それもそうだ。たぶん僕が第3者の視点でこの台詞を聞いたら、同じ感想を抱くだろうから。
ということで、2年目の高校2年生の春がやってきた。
同級生は全員1つ年下というなんともなシチュエーション。面白い。実に面白い。……と思ってないとやってられない。
しかし、別に成績が悪かったわけじゃないから、同じ内容の勉強を2年連続でやるってのはどうもなぁ。まぁいいか、実のところ去年は授業の半分くらいは受けてないわけだし。
あぁもちろん、これが留年の理由。出席日数が明らかに足りてない。もともと早起きが苦手で、1時間目の授業をおおかたすっぽかしていたのに加えて、とにかく季節の変わり目に風邪を引いたり、訳もないのに動けなくなるほどの頭痛や腹痛に襲われたり、登校中に目の前歩いてたおじいさんがひき逃げに遭って救急車呼んだり……
とにかく、いろいろな事象が重なって出席日数が足りなくなったわけだ。
作品名:音ゲな僕らの青春記録 作家名:アリス・スターズ