赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま 41~45
「おおよそかぁ・・・微妙な配慮が必要な、大人の世界の話だからなぁ。
15歳のお前に、大人の機微を理解することができるかしら。
おまえ。大人の恋がわかるかい?」
「馬鹿にしないでください。わかります。そのくらいなら。
ウチ、もう立派に大人ですから!」
「ふぅ~ん。で、例えば、お前のいったいなにが大人なの?」
「え?・・・・た、例えば、
例えば胸も、以前から見れば、少し大きくなりました。
それから、お尻もなんとなく最近、まるくなってまいりました」
「やっぱりね。
分かっているようで、ぜんぜんわかっていないね、お前って子は。
清子には、初恋の人とか、好きな男の子は居ないのかい?。
愛しくて恋して、夜も眠れないくらい、胸がドキドキ痛むようなことが
お前には、無いのかい?」
「ありません。夜は、ぐっすり眠れます」
「あはは。可愛いねやっぱりお前は。15歳の清子は、最高だぁ!」
(46)へ、つづく
作品名:赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま 41~45 作家名:落合順平