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「確信犯ですか・・・そうですよね。実際に目の前の早奈枝さんと出来るって興奮しましたから。本当に自分が情けなくなります」

「一つ約束して。結婚している彼女さんとはもう会わないって。聞かれたら不倫は嫌だと言ってちょうだい。いまさら何を言うのっていわれるかもしれないけど振り切って欲しい。そして、これまでの彼女さんと心も体も満足する関係を築いて将来再婚して欲しい。そうすれば上村さんへ心を込めた指導を今からしてあげるわ」

「早奈枝さん・・・ボクのためにそこまで言って戴けて目が覚めました。とっても嬉しいです。今から帰って彼女と仲良くします。もう浮気はしません。早奈枝さんを抱けないことは心残りですが、十分治療はして頂けたので満足です」

「あら、その気になったのに残念ね。一つ早漏を治す方法を教えてあげる。毎朝起きたら勃起しているでしょう？してなかったら刺激して大きくして擦るの。出そうになったらお尻ギュッと締めて止めて、治まったらまた擦るの。それを何回か繰り返して決して出さないこと。続けてゆくとね、止め方が分かるの」

「止め方がですか・・・本当ですか？」

「うん、AV男優になりたい人やなりたての人はそうやって訓練してるから間違いないのよ」

「どうしてそんなことを早奈枝さんはご存じなのですか？」

「そうね、知り合いにAV女優さんがいて教えてもらったの」

「そうでしたか。ボクは早奈枝さんがその女優さんだったのかと思いました」

「だったらいいのにね、ハハハ～。彼女さんと仲良くしてね。早漏なんて気持ちの問題。相手を思えば克服できるわよ」

上村は笑顔で病院を後にした。
報告聞いた鉄男は早奈枝に感心した。

「早奈枝くん、今回も素晴らしい治療が出来たね。男というのは弱い生き物なんだよ。自分が偉そうに出来る気持ちを間違って覚える。本当の優しさだとか愛し方と言うものを会得できる人は少ない。上村さんもそのことを早奈枝くんから学んだから、きっと彼女と再婚して幸せに暮らせるだろう」

「先生、そうだと思います。何だか自信が出てきましたわ～」

「その調子で頑張ってくれよ」

早奈枝の母のようなそしてエクスタシーを感じた後の女のようなうっすらとした笑みを鉄男は印象に刻んだ。