「新恋愛病院・不倫病棟」 第一話
鉄男はあえて看板を新しく作り直さずに、受付の問診票に「性の悩み」という項目を付け加えた。
診察室へは小児科と心療内科で患者が顔を合わさないように工夫されている。
明日からの一般受付の前に鉄男が専門の看護士である早奈枝と里紗にレクチャーを開始した。
「私たちスタッフは医師や看護士である前に一人の男性であり、女性であるということを常に自覚しなければならない。ここではあくまで患者さんの治療のために自分が出来ることを惜しんではいけない。どのような行為でもそれは治療であり、私たちが最善であると決めたことに自信と誇りを持って臨んで頂きたい」
早奈枝が質問する。
「先生、言われる意味は理解しました。私には男性の患者さん専門だと思うのですが、女性の悩める患者さんには先生が相手されるのですか?」
「早奈枝さん、女性もキミたちの受け持ちだよ。必要とあらばそういう技術も磨いて欲しい」
「ええ?レズるっていうことですよね?」
里紗が尋ねた。
「里紗くん、女性の方が女性の身体のことはよく理解できる。違うかい?今日は試しに早奈枝さんとそういう行為をして、オーガズムを得られるのかチェックして欲しい」
「早奈枝さんとですか?先生が持っているアレを使うんですね?」
「いや、キミはアレを使うとすぐにイッてしまうんだろう?それじゃだめだよ。指と舌でどこまで出来るのかだね」
「ええ~わたしは早奈枝さんをイカせる自信がありません」
「里紗ちゃん、私だってあなたをイカせる自信なんてないわよ」
鉄男は言い聞かせる。
「二人とも、セックスはテクニックじゃない。まして男性の大きさや女性の締まり具合でもない。目の前の男性をそして女性を幸せにしてあげたいとの強い思いが伝わってこそ、心から強い刺激があそこに届くと言うものだよ」
「たとえ患者さんでも好きになれということですね?」
「そうだよ。好きになってこそ相手も心を開く。嘘をつくんじゃないよ、ひと時でもそういう思いを自分が感じられるように心を大きく持つことが大切なんだよ」
「先生、患者と共に自分も成長してゆけると嬉しいです」
「里紗くん、良いことを言うね。その思いがあれば必ずうまく行くよ。じゃあ、今から二人で新しく作った愛の診療室で始めよう」
診察室へは小児科と心療内科で患者が顔を合わさないように工夫されている。
明日からの一般受付の前に鉄男が専門の看護士である早奈枝と里紗にレクチャーを開始した。
「私たちスタッフは医師や看護士である前に一人の男性であり、女性であるということを常に自覚しなければならない。ここではあくまで患者さんの治療のために自分が出来ることを惜しんではいけない。どのような行為でもそれは治療であり、私たちが最善であると決めたことに自信と誇りを持って臨んで頂きたい」
早奈枝が質問する。
「先生、言われる意味は理解しました。私には男性の患者さん専門だと思うのですが、女性の悩める患者さんには先生が相手されるのですか?」
「早奈枝さん、女性もキミたちの受け持ちだよ。必要とあらばそういう技術も磨いて欲しい」
「ええ?レズるっていうことですよね?」
里紗が尋ねた。
「里紗くん、女性の方が女性の身体のことはよく理解できる。違うかい?今日は試しに早奈枝さんとそういう行為をして、オーガズムを得られるのかチェックして欲しい」
「早奈枝さんとですか?先生が持っているアレを使うんですね?」
「いや、キミはアレを使うとすぐにイッてしまうんだろう?それじゃだめだよ。指と舌でどこまで出来るのかだね」
「ええ~わたしは早奈枝さんをイカせる自信がありません」
「里紗ちゃん、私だってあなたをイカせる自信なんてないわよ」
鉄男は言い聞かせる。
「二人とも、セックスはテクニックじゃない。まして男性の大きさや女性の締まり具合でもない。目の前の男性をそして女性を幸せにしてあげたいとの強い思いが伝わってこそ、心から強い刺激があそこに届くと言うものだよ」
「たとえ患者さんでも好きになれということですね?」
「そうだよ。好きになってこそ相手も心を開く。嘘をつくんじゃないよ、ひと時でもそういう思いを自分が感じられるように心を大きく持つことが大切なんだよ」
「先生、患者と共に自分も成長してゆけると嬉しいです」
「里紗くん、良いことを言うね。その思いがあれば必ずうまく行くよ。じゃあ、今から二人で新しく作った愛の診療室で始めよう」
作品名:「新恋愛病院・不倫病棟」 第一話 作家名:てっしゅう