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てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
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新連載!「新恋愛病院・不倫病棟」 プロローグ

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究極の診療のために鉄男は一人の看護士を雇うことを決めた。
元々趣味で楽しんでいたAVの世界で見つけた「女優」に目をつけたからだ。
偶然とはいえその女優が今は看護士の資格を取って、とある病院勤務をしていると知り、引き抜きをしたのだ。

恋愛病院の待合室に座っている女性に鉄男は声を掛けた。

「早奈枝さん、お待たせしました。こちらへどうぞ」

促されて小部屋に入り面接が始まった。

「先生、どうしてわたくしを誘って戴いたのでしょう?」

「はい、ここは心療内科を建前としていますが、私は恋愛や男女の性のことで悩んでいる人たちを助けたいとの思いで新しく恋愛内科を新設したんです。そこで精神的な相談を私が、実際に悩める男女を導いて頂ける看護士として、早奈枝さんを選ばせて頂きました。理由は昔の職業にあるんです」

「先生はわたくしが何をしていたのかご存じなのですね?」

「もちろんです。若い頃はファンでしたから。今ももちろんファンですが、衰えないその美貌と数多くの経験をぜひ生かして働いてもらいたいと願うんです」

「嬉しいですわ、ファンだなんて。覚えて頂けただけで光栄です。具体的には・・・身体を使ってということですよね先生?」

「そうご理解して頂ければ助かります」

「本来であれば夫に相談してというところなんですけど、夫はAV監督をしていた人なので、私のそういう行いに関してはノータッチなんです。嬉しいような寂しいような変な立場ですが、先生のお役に立てるなら頑張らせて頂きます。他にも看護士は雇われるのですか?」

「入院患者のためにベッドの数は少ないけど病棟があるんだ。そこの宿直と担当をもう一人の若い看護士と兼任してもらいたい」

「若い看護士・・・女性ですよね、大丈夫なのかしら?」

「バツイチですが、しっかりとしていますよ。里紗と言います。後で紹介します」

鉄男の構想はこうして恋愛病院としての準備が整った。

早奈枝看護士が豊富な経験を活かし悩める男女の患者を癒し、里紗看護士が補助的な役割を勤め、入院患者の世話をする。
里紗には病棟の一部屋を住まいとして与え、宿直を兼務させる。
早奈枝は通勤だが、遅くなった時は鉄男が送ってゆくという取り決めがなされた。

女性の悩みには婦人科があっても、男性には泌尿器科しかないから、心の悩みでは訪れにくい。風俗で処理をするという解決方法では満たされない部分もカバーしたいというのが、鉄男の思いである。