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紀之介
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足音を忍ばせて。
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靴を履き直し 身仕舞いを整えた私は、呼び鈴のボタンにゆっくりと指を伸ばす。
─ ピンポーン-
暫くの沈黙のあと、ドアがゆっくりと開かれた。
「おかえりなさーい!」
「た…ただいま。」
「…今日は早かったのね♡」
「そ、そうなんだ…」
「─ どうかした?」
「い、いや。別に。。。」
「今日は…あなたの大好きな オムライスよ♪」
作品名:
足音を忍ばせて。
作家名:
紀之介