詩⑯
嵐が過ぎ去ったよ 居酒屋行ったら
傘が中折れしたんだ ついてないな
君はそんな事も 知らされないだろ
外の世界と シャットアウトされて
まるで泣く君みたいだったんだよ
あの風 雨 叫ぶような音
電話越し 震える声で訴える
僕は 僕は駆け出したいんだ
今すぐにと疼く身体は
縛られて邪魔されるんだ
君はきっと一人辛いんだ
僕も辛い 側に居たいから
こうなる事なんて 予想もしない
当事者の君だって そうだろ?
ねえ何を想う? どうか泣かないでいてほしい
互いに耐え忍ぶしかない
そこから出てきたらさ
きっと強く抱きしめるから
それまで待っているから
待っているから