詩⑯
優しさに触れたくなくて
狭い籠に閉じこもる
身体中痛いのに 子供みたく
涙する心が摩擦熱を帯びる
磨り減って血だらけだ
構わないなんて思わないが
一種の自罰的快楽だ
理解者は僕だけでいい
君は悲しいなんて言うが
そもそも操縦士がいない
優しさの種を撒くその手が
ハンドルを掴んでいてほしい
心を失った空っぽの僕を
見捨てる選択肢だってある
愛し続ける必要なんかない
君の行為が残酷な日もある
優しさに触れたくなくて
狭い籠に閉じこもる
身体中痛いのに 子供みたく
涙する心が摩擦熱を帯びる
貪欲に君の温もりを求めた結末だ
安心するのに情緒不安定
僕は躁鬱らしいんだって
失望の果てにコントロールは失った