入院中の話
午後7時30分ごろに、仕事帰りのサラが息子の病室を訪れた。彼は、母を見るや否や(いい歳をして)無邪気に言った。
「ねえ、母さん見て!点滴取れた!」
「あら、本当だわ!良かったわね〜」
彼女は「解放」された息子を抱き締めた。
「それでさ、痛みと熱がなければ明日退院できるって、先生言ってた」
「え、本当に?」
「うん、本当」
サラは母性に満ちた笑顔を息子に見せた。
「母さん、おまえが明日退院できるようにお祈りするわね」
「うん、ありがとう」
今度は、スティーブンのほうからハグしてきた。
翌日の午前10時ちょっと過ぎ、スティーブンは元気に退院したそうです。