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遅くない、スタートライン 第3部 第5話10/14更新

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(9)

ドームツアーも最終の九州まで進んだ。明日で最後だぁ!( 一一) この2週間…もぉ俺は【寂しい病】で一時期は食欲まで落ちたわぁ。"(-""-)" グッドタイミングに美裕から【美裕お手製料理】のクール便が届き、料理は冷凍パックになっていて1日2回は食った。その中にあっくんと美裕が映ったDVDがあり、ヘッドホンかけてホテルで毎晩見た。はぁ…"(-""-)" はよぉ…家に帰りたいぃ!明日のツアーが終わったら、打ち上げしたら俺…寝ないで最終の新幹線で帰るぅ!

「で、あれだけご機嫌なのか?MASATO」
圭吾兄貴と耕太は俺は見ながら言ったそうだ。俺は帰りの新幹線の時刻表を調べていた。飛行機の方が速いだろう?って思うだろう?いや、あっくんと約束していてさ。あっくんは最近…新幹線がお気に入りで、新幹線の写真撮ってきてぇって頼まれたんだ。また今の新幹線はカッコイイよなぁ!時刻表を見るついでに新幹線の車両のホームページも見た俺だ。あっくんに…土産に買って帰ろう!俺はプラモだ!美裕はもう買った。モアちゃんのも買った!後は千尋さん達には博多明太子や九州の特産物も買う!

「まっさとぉ…おまえ今日わかってるか?」圭吾兄貴が俺に言った。
「タモさんとの番組中継だぞ。知ってるよな?ゲストに桑さんいるの」

俺は持っているタブレットを落としそうになった。エェ…( 一一)うそぉ( 一一)
「どんなアドリブがあるか、頭で予想しとけよ。MASATOパパ」
「は、はい」俺はタブレットの電源を切った。

私は今日の新聞を見て、番組欄をチェックしていた。
「あっくん!今日はパパが出るわよ。ライブ中継ってわかる?」
あっくんは【?顔】をしていた。
「タモさん知ってるよね?」
あっくんはうんうん…うなづいた。
「タモさんの番組にパパ出るんだよ」
「エェ!パパ出るの」目が輝いたぞ。あっくん (*^^*)
「うん、スカイプやスマホではお話してるけど、パパ見てないよね」私はあっくんの頭をなでた。
「うん。テレビでみれるんだね」
「はい。ね!今日お昼寝する?あっくん途中で眠っちゃうかも」
「しようかな」こむぎとむぎたをギュッと抱き寄せて、笑ったあっくんだ。

私はあっくんと一緒に昼寝をした。妊娠てからやはり眠たくて、1日2回ほど昼寝をするようになった。あっくんと同じ布団で眠るから、子供体温が高いからグッスリ眠れる。

「美裕ぉ…起きて」肩を揺らされた。目を開けると…千尋さんが私のスマホを見せた。
「ん…なぁに?」
「起きて…リビングでお話して。あっくんが起きちゃう」

私は千尋さんに手を貸してもらって起き上がり、寝室を出た。
「驚いちゃダメよ。桑さんよ」
「エェ…く、桑さん」驚くなと言われても驚きますわ。
私は恐る恐る電話に出た。( ;´Д`)

最終日とあって、ドームコンサートは盛り上がった!俺もハイテンションで、横で踊る耕太と圭吾兄貴と一緒に踊ったぐらいだ。中継が入るのはライブの中盤と聞いてる。またタイムキーパーのスタッフが俺に手を振った。そろそろか!俺と耕太はタイムキーパーのスタッフにうなづいた。

タモさんの番組が始まってから15分経ってから中継することになっていた。俺はイヤホンをはめ、マイクを持った。
「今からぁ!タモさんの番組と中継ライブだ!元気にタモさんに返事してやろう!」
ドームは歓声が響いた。

タモさんと中継がつながり、ドームコンサートの様子やゲストに出ている、圭吾兄貴や耕太にも話を振ったタモさんだ。
「頑張ってるな!タモさんと桑さんからご褒美あげるよ」
「桑さんが喜ぶの間違いなしって豪語してるぜ」ゲストに出ている准が俺に向かって言った。

ッゲェ "(-""-)" 何が出るんだ。

次の瞬間…カメラに2人が現れた。美裕とあっくんだ!!!
「パパぁ!!」2人も笑顔で手を振ってくれた。
「み、美裕ぉ…あっくん!!何で?」俺はマジで驚いた。
耕太が俺の肩をバンバン叩いた。
「ほらぁ!お返事は?」
「あぁ…うんうん」でも驚きすぎて言葉が出ない俺だ。

桑さんがマイクをもって美裕の横に立った。
「スカイプとスマホで電話はしてるけど、生のパパは見てないっていうからさ。企画しちゃった!あぁ…カフェで中継してるんだ。ほら!」
画面がカフェのホールを映し出し、千尋さんご夫妻・諒君ご夫妻が手を振った。
「美裕ママ!声かけてやって!2週間ぶりに生の美裕ママとかわいい息子の声聞かせてやりな」

美裕とあっくんは、手をつないでお互いの顔を見てうなづいた。
「パパぁ!元気ですか?」
「パパ!げんきぃ?あっくんもママもモアちゃんもげんきだよ」

俺は2週間ぶりに見る美裕とあっくんの姿と生ボイスに目が潤んだようだ。無意識に目をこすったらしい。
「美裕ちゃん!あっくん!パパ泣いてる」耕太がマイクでしゃべった。ファンが驚いていた…
「あぁ…勘弁してやって。妊娠7ヶ月の妻に5歳の息子と離れてるMASATOパパだから!コンサートの時は一生懸命歌ってるけど、休憩時間にタブレットやスマホの写真見てるからさ」
圭吾兄貴が言った言葉に、ファンが俺に拍手を送ってくれた。

「こらぁ!MASATO!!時間がもったいないわ!はよぉしゃべれ!」タモさんが笑いながら言った。
「は、はい。美裕ぉ大丈夫か?モアちゃん蹴りまくってるか?あっくん!ママの言うこと聞いてる?」
画面の美裕達は、自分の胸を軽く叩いてこう言った。
「大丈夫ぅ!モアちゃんは毎日朝7時におなかの中で蹴ってくれてる。あっくんお兄ちゃんしてるよぉ。買い物行ったらエコバック持ってくれるの」
「パパぁ!こむぎもむぎた…あぁ!」
なんと…画面の端からこむぎとむぎたが乱入してきた。2匹は千尋さんにコマンドを出されたみたいで。カメラの前でオスワリして、画面に向かって鳴いた。
「ワタシもボクもお留守番してるから!土産買ってこいだって」桑さんが解釈して、またこれがファンにウケた。

「はいはい!買ったよ!こむぎ・むぎた!美裕!あっくん!明日帰るからな!」俺は画面に手を振った。
美裕達も手を振ってくれて、画面がタモさんの番組に戻った。

「MASATO!!元気もらったか?」タモさんがマイクで叫んだ?(笑)
「はい!ありがとうございます!じゃ歌います!スィーツ・マジック!聴いてください」

俺はステップを踏みながら、ギターを弾きだした。