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見覚えのある(双子と三つ子)

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「洋介さん♡」

 隣りを歩いていた友人を呼ぶ声が、学校の廊下に響いた。

 声の主を探すために、僕も洋介と同じ様に振り向く。

 後ろの立っていたのは、見覚えのある女子だった。

(洋介の彼女さんで、名前は、確か佐美…)

 僕の内心の呟きは、洋介に否定される。

「…ご機嫌ですね 奈美さん。何か良い事でも、あったんですか?」