Hugo the Drunk
ヒューゴ 「で?そのあとどうなった?」
フィル 「いつの間にか君は席に戻ってて、残ってたウイスキーを全部飲んだ(笑)そのあとおまえ、もっと派手なことをしでかしたよ」
ヒューゴ 「派手なこと?どんなだ」
フィル 「足元がやばいぐらいフラッフラな状態で別のテーブルまで歩いてって、そこで数人の男たちが食べようとしてたナチョスにベチャ〜って顔面ダイブしちゃってさ〜」
ヒューゴ 「えええっ!!?俺、完全に覚えてない。ってか俺、BARでそんな行動取ったことないぜ?」
フィル 「それがしてたんだよ、ヒューゴ」
ヒューゴ 「いや、思い出せない。本当だ」
フィル 「そのあと彼らのテーブルに20ドル札を置いて、フラフラな足取りでナチョスを運びながら僕の居るテーブルに戻ってケラケラ笑って、ニヤニヤ顔でポケットの裏地を見せて、『おごってくれよ、フィル』なんて言ったんだぜ!?」
ヒューゴ 「ええーー!?俺はそんなことをした覚えはないぜ!?」
フィル 「僕の夢の中で」
ヒューゴ 「夢かいっ!」
― Fin ―
作品名:Hugo the Drunk 作家名:藍城 舞美