Hugo the Drunk
2017年9月某日
フィル 「ねえ、ヒューゴ」
ヒューゴ 「何だ、フィル」
フィル 「この間、僕とヒューゴで、行き着けのBAR『EN REVE』(オンレーヴ)に行ったよね?」
ヒューゴ 「ああ、行ったな」
フィル 「あそこでさ、ヒューゴが酔いまくってすごいことしたよね」
ヒューゴ 「??俺、何かやったっけ?」
フィル 「すごかったよ。まず、君はメイド・イン・ジャパンのニッ○ウヰ○キーをグラスで注文したんだ」
ヒューゴ 「それは何となくだが覚えてる」
フィル 「それで3分の1ぐらい飲んだんだよ。そしたら、僕が頼んだトルティーヤをおいしそうに食べてた」
ヒューゴ 「…それは全然普通だ」
フィル 「でも途中から、食べようとしてるのに口角のほうに当てたり、鼻の下に当てたりして、なかなか口に入れられなかったんだよ」
ヒューゴ 「えぇっ?俺、そんな間抜けなことしてたのか?」
フィル 「うん。僕も笑っちゃった」
ヒューゴ 「…」
フィル 「それからヒューゴ、また3分の1ぐらい飲んで、急に立ち上がったと思ったら隣のテーブルまで移動してさ。そしたらその席に居た、体格のいいお姉さんのブランデーを半分以上飲んだの。そのあと、ポケットから10ドル札を出して、その人の前に置いてた」
ヒューゴ 「ええっ!?そんな非常識なことをしてたのか、俺」
フィル 「うん、してたよ」
ヒューゴ 「悪ィが全く記憶にない」
フィル 「う〜ん、無理ないね。そんなことするぐらいだから」
作品名:Hugo the Drunk 作家名:藍城 舞美